編集デスク お受験攻略ライターの西野マイです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は青山学院初等部に合格する子の特徴や家庭での教育、面接対策が気になっていると思います。
この記事を読み終える頃には青山学院初等部合格に向けた具体的な準備や対策の疑問が解決しているはずです。
- 自分のことを自分で行う自立心
- 当たり前を実践する礼儀正しさ
- 学校と一致した家庭の教育方針
- 思考力を育む日常生活の工夫
それでは解説していきます。
青山学院初等部とは|学校の特徴と受験の現状
キリスト教教育を土台とした人間形成
青山学院初等部は、キリスト教信仰に基づく教育を建学の精神としています。 毎日の礼拝や聖書の授業を通じて、他者を思いやる心や感謝の気持ちを育む環境が整っています。
単に知識を詰め込むのではなく、人としての土台をしっかりと構築することが目的とされています。 そのため、受験においても知識量よりお子様自身の人間性や育ちの背景が深く観察される傾向にあります。
キリスト教の教えは学校生活のあらゆる場面に浸透しており、教職員もその精神に則った指導を行っています。 ご家庭でも、この教育方針への深い理解と共感が求められることになります。
青山学院初等部の倍率と難易度
青山学院初等部は、都内の私立小学校の中でもトップクラスの人気を誇る学校です。 毎年多くの志願者が集まり、非常に厳しい競争が繰り広げられています。
具体的な数字で比較すると、その難易度の高さがよくわかります。
| 項目 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 募集人員 | 約70名 | 約70名 |
| 合格倍率 | 約7倍 | 約7倍 |
| 難易度 | 非常に高い | 非常に高い |
男女ともに約7名に1名しか合格できないという、極めて高いハードルが存在します。 考査の難易度自体は基礎的な内容も多いですが、少しのミスや振る舞いの乱れが不合格に直結する厳しさがあります。
青山学院初等部の学費と必要な費用
私立小学校を受験するにあたり、学費の把握はご家庭にとって不可欠な要素です。 青山学院初等部では、初年度にまとまった費用が必要となります。
主な費用を以下の表にまとめました。
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 施設設備料(入学時) | 250,000円 |
| 授業料(年額) | 810,000円 |
| 保健料(年額) | 4,000円 |
| 冷暖房料(年額) | 12,000円 |
| 後援会入会金(入学時) | 12,000円 |
| 後援会費(年額) | 20,000円 |
| 旅行積立金(年額) | 100,000円 |
| 給食費(年額) | 85,000円 |
これらを合計すると、初年度に必要な学費は約130万円から140万円程度となります。 この他にも、制服代や任意の寄付金(教育充実資金)などがかかる場合があります。
1年生からの宿泊行事が育む自立心
青山学院初等部の大きな特徴の一つが、充実した宿泊行事です。 1年生の段階から宿泊を伴う学校行事が始まり、6年間でおよそ50日間もの宿泊体験が用意されています。
親元を離れての生活は、お子様にとって大きな挑戦であり、成長の機会となります。 身の回りの整理整頓、着替え、食事のマナーなど、全てを自分の力で行う必要があります。
このため、学校側は「自分のことは自分でできる力」を入学前から強く求めています。 試験においても、自立心が育っているかどうかが重要な評価基準の一つとなっているのです。
充実した施設と独自のカリキュラム
キャンパス内には、子供たちの好奇心を刺激する充実した施設が整っています。 広々としたグラウンドや、専門的な設備が揃った特別教室など、恵まれた環境での学習が可能です。
授業内容も独自性が高く、実物を見たり実際に触れたりする実体験を重んじています。 基礎的な学力の定着はもちろんのこと、そこから発展的な学習へと繋げるカリキュラムが組まれています。
週に複数回行われる英語の授業や、充実した音楽、図工の教育も特徴的です。 これらの豊かな経験を通じて、子供たちは多角的な視野と表現力を身につけていきます。
卒業後の進路と内部進学について
青山学院は幼稚園から大学院までを擁する総合学園です。 初等部を卒業した児童のほとんどは、青山学院中等部へと内部進学します。
中等部、高等部、そして大学へと、一貫した教育理念の下で学び続けることができるのが最大の魅力です。 厳しい中学受験や高校受験を回避し、その時間をクラブ活動や興味のある分野の探求に充てることが可能です。
もちろん、内部進学には一定の学力基準や生活態度の評価が伴います。 しかし、初等部での手厚い指導により、多くの児童がスムーズに次のステップへと進んでいきます。
求める児童像と5つのお約束
青山学院初等部には、児童が守るべき生活指針として「5つのお約束」が存在します。 それは「親切にします」「正直にします」「礼儀正しくします」「よく考えます」「自分のことは自分でします」の5つです。
これらは単なる標語ではなく、学校生活の根幹を成す非常に重要なルールです。 入試や面接においても、この「お約束」を体現できる素養があるかどうかが厳しくチェックされます。
ペーパーテストの点数だけが良くても、この人間性の部分が欠けていれば合格は困難です。 日常のあらゆる場面で、これらの指針を意識した行動がとれるお子様が求められています。
青山学院初等部に合格する子の特徴|3つの重要ポイント
自立していて自分のことができるお子様
合格するお子様に共通する最大の特徴は、精神的にも生活面でも自立していることです。 前述の通り、宿泊行事が多い同校では、受け身ではなく自ら考えて行動する力が必須となります。
試験会場において、自分の持ち物を素早く整頓したり、脱いだ靴をきれいに揃えたりする姿勢が見られます。 誰かに指示されなくても、今自分が何をすべきかを判断し、実行できるお子様が高く評価されます。
家庭内で親が先回りして何でもやってしまう環境で育ったお子様は、この自立心が育ちにくい傾向があります。 最後まで自分の力で取り組もうとする粘り強さも、自立心から生まれる重要な要素です。
素直で礼儀正しく当たり前ができるお子様
「5つのお約束」にもあるように、礼儀正しさは極めて重要な評価基準です。 試験官の目を見てしっかりと話を聞き、適切な返事ができる素直さが求められます。
特別な技術や知識よりも、「ありがとう」「ごめんなさい」が自然に口に出せるかどうかが観察されます。 姿勢を正して椅子に座り続けることや、他者の話に耳を傾ける態度は、付け焼き刃の練習では身につきません。
挨拶や返事の仕方、言葉遣いなど、日常の習慣が試験の場でそのまま表出します。 当たり前のことを、どんな状況でも当たり前に実践できるお子様が合格を手にしています。
親の熱意と教育方針に一貫性があるご家庭
青山学院初等部の受験は、お子様単独の試験ではなく、ご家庭そのものが評価される場です。 親の面接や願書の内容から、ご家庭の教育方針が学校の理念と合致しているかが厳密に見極められます。
学校の行事に協力的であるか、保護者としての役割を全うできるかといった点も重要視されます。 ただ有名校だからという理由ではなく、「なぜ青山学院なのか」を明確に言語化できる熱意が必要です。
ご両親の考え方にブレがなく、一貫した愛情と方針の下で育っているお子様は、精神的にも安定しています。 その安定感が、試験本番での落ち着いた振る舞いへと直結していくのです。
周りのお友達と協力できる協調性
集団テストでは、初めて会うお友達と一緒に課題に取り組む場面が設定されます。 ここで求められるのは、自分の意見ばかりを主張するのではなく、他者の意見も尊重できる協調性です。
ゲームや制作活動の中で、道具を譲り合ったり、困っている子を助けたりする姿が高評価に繋がります。 リーダーシップを発揮することも大切ですが、周囲と調和しながら目標に向かう姿勢がより重視されます。
家庭内だけでなく、幼稚園や保育園、公園遊びなどの社会生活の中で、他者との関わり方を学んでいるかが問われます。 自己中心的な振る舞いは、どれほど能力が高くてもマイナス評価となってしまいます。
最後まで諦めずに取り組む粘り強さ
試験では、初めて見るような道具を使ったり、複雑なルールのゲームに参加したりすることがあります。 すぐに上手くできなくても、投げ出さずに最後まで試行錯誤する粘り強さが観察されています。
失敗した時にパニックになるのではなく、どうすれば解決できるかを「よく考える」姿勢が必要です。 これは「5つのお約束」の1つにも通じる、学習の基礎となる重要な能力です。
日頃から、少し難しい課題に直面した際に、親がすぐに答えを与えるのではなく見守る経験が求められます。 自分の力で乗り越えたという小さな成功体験の積み重ねが、この粘り強さを育んでいきます。
指示を正確に聞き取り行動に移せる力
ペーパーテストや運動テストにおいて、先生の指示を一度で正確に聞き取る力が非常に重要です。 青山学院初等部では、「話を聞く力」が学習の土台であると考えられています。
「どこに、何色で、どのように」といった複数の条件が重なった指示が出されることもあります。 集中力を切らさず、耳からの情報を頭の中で整理し、的確に行動に移す処理能力が試されます。
これには、日常的に人の話を最後まで集中して聞く習慣が不可欠です。 途中で話を遮ったり、上の空で生返事をしたりする癖がある場合は、早急な改善が必要です。
年齢相応の自然な振る舞いができるお子様
お受験対策として、型に嵌められたような不自然な受け答えや、過度な演技はすぐに見抜かれます。 学校側が求めているのは、子供らしい生き生きとした表情と、年齢相応の自然な振る舞いです。
自由遊びの時間などでテンションが上がりすぎた際に、自分で気持ちを切り替えてルールに戻れるかが観察されます。 ロボットのように教え込まれた行動ではなく、その場で判断し適切に振る舞う「本来の姿」が見られています。
家庭での豊かな経験や、のびのびと遊ぶ時間の中で培われた人間性が、最も強力な武器となります。 知識を詰め込むだけでなく、心身ともにバランスの取れた成長が合格への鍵です。
青山学院初等部の試験内容|独自の考査とその対策
ペーパーテストの傾向と求められる能力
コロナ禍以前は個別テストが中心でしたが、近年はペーパーテストが実施される年もあります。 出題分野は「お話の記憶」「推理・思考」「図形」「言語・常識」など多岐にわたります。
難易度は極端に高いわけではありませんが、正確な処理能力と集中力が求められます。 特に「お話の記憶」は頻出であり、長いお話を細部まで記憶し、質問に答える力が必須です。
家庭学習においては、過去問演習を通じて出題の傾向に慣れさせることが重要です。 ただ正解するだけでなく、丁寧な運筆や正しい姿勢で問題に向かう態度も養う必要があります。
集団テストで見られる行動観察のポイント
青山学院初等部の入試において、最も特徴的かつ重要視されるのが集団テスト(行動観察)です。 25人程度のグループで行われ、自由遊びや集団制作、絵本の読み聞かせなどが長時間にわたって行われます。
ここでは、一見するとただ遊んでいるように見える状況下での「自然な言動」が観察されます。 使いたい道具を譲れるか、ルールを守れるか、他者の話を静かに聞けるかといった社会性が徹底的に見られます。
対策としては、普段から多様な年齢の子供たちと遊ぶ機会を設け、人間関係の構築を経験させることが有効です。 トラブルが起きた際の解決方法を、子供自身に考えさせるような関わり方が求められます。
運動テストにおける評価基準と対策
運動テストでは、走る、跳ぶといった基礎的な運動能力に加えて、指示行動の正確さが問われます。 模倣体操、クマ歩き、リレー、縄跳びなど、様々な種目が出題されます。
単に足が速いことや運動神経が良いことが評価されるわけではありません。 先生のお手本を正しく真似できるか、順番を静かに待てるか、競争で負けた際に感情をコントロールできるかが重要です。
家庭では、公園などで身体を動かす遊びを積極的に取り入れ、基本的な運動機能を高めておきましょう。 また、集団の中でのルール遊びを通じて、勝敗にこだわりすぎない協調性を育むことが大切です。
絵画・制作テストにおける巧緻性と表現力
絵画や制作の課題では、手先の器用さ(巧緻性)と、自分のイメージを形にする表現力が試されます。 ハサミ、のり、クーピーなどの道具を正しく安全に使えることは前提条件です。
制作課題においては、完成品の出来栄えだけでなく、取り組むプロセスが観察されています。 片付けまでを責任を持って行えるか、周囲を汚さずに作業できるかといった生活習慣も評価の対象です。
日頃から折り紙や工作、お絵かきを楽しむ環境を作り、道具の正しい使い方を根気よく指導することが必要です。 作品が完成した際には、何を表現したのかを言葉で説明させる練習も効果的です。
読み聞かせを通じた「聞く力」の確認
試験の中に「絵本の読み聞かせ」が組み込まれることが青山学院初等部の特徴の一つです。 ここでは、単に内容を理解しているかだけでなく、聞く態度そのものが厳しく評価されます。
読み手である先生の目を見て、姿勢を崩さずに最後まで集中して聞けるかが最大のポイントです。 他の子が発言している時に、遮らずに待つことができるかどうかも観察されています。
家庭での読み聞かせは、毎日欠かさず行うべき最も重要な対策の一つです。 読み終わった後に「どんなお話だった?」「どう思った?」と対話し、思考力と言語表現力を鍛えましょう。
過去問から紐解く出題の意図
過去問を分析すると、学校側がどのような児童を求めているかが明確に浮かび上がってきます。 例えば、「四方からの観察」や「図形の回転」といった問題は、多角的なものの考え方ができるかを測る意図があります。
「仲間分け」の問題では、日常の事象に対する幅広い知識と、共通点を見出す論理的思考力が問われます。 これらは、一夜漬けの学習で身につくものではなく、日々の生活の中での気づきや対話が基盤となります。
過去問をただ解かせるのではなく、「なぜこの問題が出たのか」を親自身が分析することが重要です。 その意図を理解した上で、日常の生活体験を豊かにする工夫へと繋げていく必要があります。
姿勢やマナーなど試験中の状態の重要性
知識や技術と同じくらい、あるいはそれ以上に重要視されるのが、試験中の「状態」です。 待機時間の姿勢、歩き方、椅子の座り方など、所作の全てが評価対象となっていると考えて間違いありません。
足をブラブラさせたり、体を揺らしたり、私語をしたりする行動は、大きな減点対象となります。 自分の名前を「私」「僕」と正しく呼べるか、適切な声の大きさで話せるかも重要な要素です。
これらのマナーは、試験の時だけ取り繕おうとしても必ず綻びが出ます。 食事中や学習中など、家庭での日常的な所作から見直し、正していくことが合格への絶対条件となります。
ご家庭でできる青山学院初等部の受験対策|日常生活の過ごし方
生活の中で「自分でやる習慣」を定着させる
合格する子に育てるための第一歩は、家庭内で「自分でやる習慣」を徹底することです。 朝の着替え、洗顔、食事の準備や片付けなど、日常のあらゆる動作を子供自身に行わせましょう。
時間がかかったり、上手くできなかったりしても、親が手を出さずに見守る忍耐が必要です。 脱いだ靴を揃える、洋服をきれいに畳むといった基本的な生活習慣が、試験の行動観察でそのまま表れます。
あえて親がやってあげない環境を作ることで、子供は「自分のことは自分でする」という責任感を学びます。 これが、入学後の充実した宿泊行事を乗り越えるための確固たる土台となります。
「ありがとう」「お願いします」が自然に出る環境
礼儀正しさを育むためには、家庭内での言葉のやり取りが最も重要です。 家族間であっても「ありがとう」「お願いします」「ごめんなさい」といった言葉を省略せずに使いましょう。
親自身が子供に対して丁寧な言葉遣いで接することが、最高のお手本となります。 何かをしてもらった時に、反射的に感謝の言葉が出るようになるまで、日々の生活で反復することが大切です。
試験官は、子供が他の子や先生に対して自然に礼を尽くしているかを鋭く観察しています。 付け焼き刃の挨拶ではなく、心からの敬意を表現できるコミュニケーション能力を養いましょう。
家庭の方針と学校の教育方針をリンクさせる
青山学院初等部を受験する上で、学校のキリスト教教育に対する理解と共感は不可欠です。 家庭の教育方針が学校の理念とどのようにリンクしているのかを、常に意識しておく必要があります。
普段の会話の中で、「青山学院ではこういうことを大切にしているね」「うちの家族も同じ考えだね」と共有することが効果的です。 子供自身も、なぜ自分がこの学校に行きたいのかを自然と理解できるようになります。
この意識のすり合わせは、後述する願書の作成や保護者面接において、非常に説得力のある回答を生み出す基盤となります。 ご夫婦間でも、教育に対する価値観を深く議論し、統一見解を持っておくことが重要です。
行事参加や日曜礼拝への参加で本気度を示す
学校への理解を深めるためには、実際に足を運んで空気を肌で感じることが最も有効です。 学校説明会や公開行事には積極的に参加し、教育現場の実際の様子を観察しましょう。
また、青山学院はキリスト教の学校であるため、教会の礼拝に参加することも強く推奨されます。 キリスト教の教えや賛美歌、祈りの時間に触れることで、学校の建学の精神をより深く理解できます。
これらの行動は、学校に対する本気度を示すだけでなく、ご家庭の教育に対する真摯な姿勢の表れともなります。 面接の場で、具体的なエピソードを交えて学校への想いを語れるようになるための重要なステップです。
親の姿勢や言葉遣いが子供に与える影響
子供は親の鏡であり、親の普段の振る舞いや言葉遣いを驚くほど正確に吸収しています。 試験会場での子供の態度は、家庭での親の態度そのものであると試験官は見ています。
親が日常的に乱暴な言葉を使ったり、他者の悪口を言ったりしていれば、子供も無意識にそれを模倣します。 逆に、親が常に周囲への感謝を忘れず、丁寧な振る舞いを心がけていれば、子供も自然と上品な所作を身につけます。
受験対策は、子供を訓練するだけでなく、親自身が生活態度を見直し、自己研鑽を積むプロセスでもあります。 家庭全体で、青山学院初等部にふさわしい品格を養っていく意識が求められます。
絵本の読み聞かせと対話を通じた思考力の育成
思考力や言語表現力を高めるために、毎日の絵本の読み聞かせは欠かせない習慣です。 ただ文章を読むだけでなく、登場人物の気持ちを想像させたり、今後の展開を予測させたりする対話を取り入れましょう。
「なぜ〇〇ちゃんは泣いているのかな?」「あなたならこの後どうする?」といった問いかけが、深く考える力を養います。 この訓練は、ペーパーテストの「お話の記憶」や、行動観察でのコミュニケーション能力の向上に直結します。
また、様々なジャンルの本に触れることで、語彙力や常識的な知識も自然と蓄積されていきます。 親子の豊かなコミュニケーションの時間として、読書習慣を大切に育てていきましょう。
外遊びや運動を通じた体力と社会性の向上
ペーパー対策で机に向かう時間も大切ですが、それ以上に外遊びや運動の時間を確保することが重要です。 公園で多様な年齢の子供たちと遊ぶ経験は、ルールを守ることや協調性を学ぶ最良の機会です。
鬼ごっこやボール遊びを通じて、瞬発力や状況判断力、そして負けた時の悔しさを乗り越える精神力を養います。 これらは、集団テストや運動テストで高く評価される能力そのものです。
また、十分な体力は、長時間の試験を最後まで集中して乗り切るための基礎となります。 知識の詰め込みに偏らず、心身のバランスの取れた健全な成長を促す生活リズムを構築してください。
青山学院初等部の面接・願書対策|保護者の心構え
願書(面接資料)の具体的な書き方
青山学院初等部の願書には、「面接資料」として志望理由や家庭の教育方針、子供の成長の様子を詳細に記述する欄があります。 この書類は、面接の基礎資料となる極めて重要なものです。
単に学校のパンフレットを書き写したような美辞麗句では、試験官の心には響きません。 自らの家庭での具体的なエピソードを交え、いかに学校の教育方針と合致しているかを論理的に説得力を持って書く必要があります。
作成には十分な時間をかけ、何度も推敲を重ねてください。 時には専門家や塾の先生など、第三者の客観的な視点を入れてブラッシュアップすることも有効です。
保護者面接で必ず聞かれる質問とその意図
青山学院初等部の保護者面接は、お子様とは別日程で、ご両親揃って行われるのが一般的です。 約10分という短い時間の中で、提出した面接資料の内容を基に深く掘り下げた質問がなされます。
「なぜ本校を志望されたのですか」「ご家庭でのしつけで最も大切にしていることは何ですか」「お子様を叱る時はどのような時ですか」といった質問が頻出します。 これらの質問の意図は、ご家庭の教育方針が確固たるものであるか、学校と協力して子供を育てていける家庭であるかを確認することにあります。
模範解答を丸暗記するのではなく、ご自身の言葉で真摯に語る姿勢が評価されます。
ご両親の教育方針を夫婦で擦り合わせる重要性
面接において、父親と母親で発言内容に矛盾があったり、教育方針にズレがあったりすると、極めて厳しい評価を受けます。 試験官は、家庭内でのコミュニケーションが円滑に行われているか、夫婦で協力して子育てをしているかを見抜きます。
面接本番を迎える前に、ご夫婦で徹底的に話し合い、教育に対する価値観を共有しておくことが絶対条件です。 どのような大人に育ってほしいのか、そのために現在どのような関わり方をしているのかを、明確に言語化しておきましょう。
この擦り合わせの作業は、受験という枠を超えて、今後の子育てにおいても非常に有益なプロセスとなります。
学校のカラーに合っているかを伝える方法
青山学院初等部は、独自の歴史と伝統、そしてキリスト教に基づく明確な教育理念を持った学校です。 面接では、ご家庭がその「学校のカラー」に本当にマッチしているかを伝えなければなりません。
そのためには、事前の学校研究が不可欠です。 説明会での校長先生のお話や、在校生の様子から感じ取った魅力と、ご家庭の考え方がどうリンクするのかを具体的に示します。
例えば「奉仕の精神」や「感謝の心」といったキーワードを、家庭内の日常の出来事と結びつけて話すことで、説得力が増します。 背伸びをするのではなく、ありのままの家庭の姿が学校の理念と重なっていることを自然に伝えるのがベストです。
面接当日のマナーと服装の注意点
面接当日は、内容だけでなく、ご両親の服装や立ち振る舞い、言葉遣いといった外見的なマナーも厳しくチェックされます。 第一印象が合否に与える影響は決して小さくありません。
服装は、清潔感があり、学校の雰囲気に合った落ち着いた紺色のスーツが基本となります。 華美な装飾品や強すぎる香水は避け、上品で控えめな印象を与えるよう心がけてください。
入退室の際の挨拶、椅子の座り方、質問に対する答えの長さなど、基本的な面接の作法を完璧に身につけておく必要があります。 緊張する場面だからこそ、普段の品格がそのまま表れてしまうことを意識してください。
面接に向けた模擬練習の活用法
いくら頭の中で回答を用意していても、本番特有の緊張感の中でスラスラと話すのは至難の業です。 必ず、本番を想定した模擬練習を繰り返し行うことをお勧めします。
入退室から着席、質疑応答までの一連の流れを、ストップウォッチで時間を計りながら実践してください。 スマートフォンのカメラで撮影し、ご自身の姿勢や表情、声のトーンを客観的に確認することも非常に効果的です。
ご夫婦で互いに質問を出し合い、回答に対してフィードバックを行うことで、内容が洗練されていきます。 練習を重ねることで自信が生まれ、本番での堂々とした態度へと繋がります。
塾や専門家を活用した客観的な評価
家庭内での対策だけでは、どうしても主観的になりがちで、改善点を見落とすリスクがあります。 特に願書の添削や模擬面接においては、小学校受験に精通した塾や専門家のサポートを活用することが合格への近道です。
専門家は、過去の膨大なデータと最新の入試動向に基づいて、的確なアドバイスを提供してくれます。 学校側がどのような視点で保護者を評価しているのか、プロの目線からの客観的な指摘は非常に貴重です。
家庭での教育を基本としつつ、要所で専門家の力を借りることで、より強固な受験対策を構築することができます。 青山学院初等部という難関校に挑むためには、万全の準備を整えて臨む姿勢が不可欠です。
まとめ
今回のレビューでは、青山学院初等部に合格する子の特徴から、家庭での教育方法、そして面接対策までを詳細に解説しました。 高い人気を誇る難関校ですが、求められているのは特別な才能ではなく、年齢相応の自立心と、他者を思いやる豊かな人間性です。
「5つのお約束」に象徴されるように、当たり前の生活習慣を徹底し、ご家庭と学校の教育方針を深くリンクさせることが何よりの対策となります。 ペーパーや運動の技術を磨くだけでなく、日々の親子の関わりを見直し、心身ともに健やかに成長できる環境を整えてください。
このレビューが、青山学院初等部を目指すご家庭の受験準備に少しでも役立てば幸いです。 日々の小さな積み重ねが、必ず大きな成果へと結びつくはずです。
筆者情報
筆者:西野マイ フリーランスのお受験対策ライター。慶應大学卒業後、中学校受験対策塾、小学校受験対策塾、幼稚園受験対策塾を経て、現在に至る。幅広い学校の知識を有し、各学校の特徴及び受験傾向を熟知している。



