Nintendo Switch 2を手に入れて、どのソフトで遊ぼうかワクワクしているそこのあなた!『ドンキーコング バナンザ』、気になりますよね。
「ドンキーが3Dアクションに!面白そう!」 「でも、ネットで『すぐに飽きる』『ボリュームがスカスカ』って見たけど本当?」 「フルプライスで買って後悔したくない…」
わかります。発売日からこのバナンザを遊び倒している私も、購入前は同じような不安を持っていました。
そこでこのレビューでは、スイッチ2とバナンザをしゃぶり尽くした私が、あなたのそんな疑問や不安をすべて解消します!悪い点も良い点も包み隠さずお伝えするので、ぜひ最後まで読んで、購入の判断材料にしてください。
記事のポイント
- 【悪い点】ストーリーは本当に短い?ボリューム不足の真相
- 【悪い点】「すぐに飽きる」は本当?単調さと難易度の実態
- 【良い点】すべてを壊す爽快感!本作最大の魅力とは?
- 【総括】結局、ドンキーコング バナンザは「買い」なのか?
【ドンキーコング バナンザ】悪い点・気になる点を徹底レビュー
まずは皆さんが一番気になっているであろう、悪い点や購入前に知っておくべき注意点から正直にレビューしていきます。面白いゲームであることは間違いないですが、手放しで絶賛できない部分があるのも事実。しっかりチェックしていきましょう。
悪い点①:ストーリーのボリューム不足は本当か?
結論から言うと、本当です。
ネット上のレビューで「メインストーリーが10時間程度で終わる」という声が多く見られますが、これは決して大げさではありません。アクションゲームに慣れている人なら、寄り道をあまりせずに進めると6時間~8時間でクリアできてしまう可能性も十分にあります。
私も「え、もうラスボス!?」と驚いたくらい、ストーリーの展開はスピーディーです。悪党ボイドコングの野望を阻止するという王道の物語は面白いのですが、フルプライスのゲームとして考えると、このボリュームは正直なところ物足りなさを感じる人が多いでしょう。「面白い!もっとこの世界を冒険したい!」と思った矢先にエンディングを迎えてしまうような、少し寂しい感覚がありました。
悪い点②:単調?同じことの繰り返しが多いと感じる場面
本作のゲームプレイの核となる「ギミックの解除」や「ボス戦」において、中盤あたりで若干の単調さを感じてしまう場面がありました。
特にボス戦は顕著で、ほとんどのボスが「特定の行動パターンを誘発し、隙が生まれたら攻撃する」というルーチンの繰り返しで倒せてしまいます。初見殺しのような理不尽さはなく、誰でもクリアできる親切設計なのですが、裏を返せば歯ごたえがないとも言えます。同じような手順の反復作業に感じてしまう瞬間があったのは否めません。
ステージギミックも、「あのステージでやったことと似ているな」と感じるものがいくつかあり、ゲームに慣れてくる中盤以降は、作業感が出てきてしまうかもしれません。
悪い点③:簡単すぎる?歯ごたえのないボス戦
これは先ほどの「単調さ」にも繋がる部分ですが、とにかくボス戦の難易度が低いです。
過去のドンキーコングシリーズといえば、何度も何度もやられてコントローラーを投げそうになるほどの「鬼畜難易度」を思い浮かべる古参ファンも多いのではないでしょうか。しかし、今作のバナンザは、そういったハードなアクションを期待すると肩透かしを食らいます。
ボスの攻撃パターンは少なく、見極めやすいものばかり。回復アイテムも潤沢に手に入るため、ゲームオーバーになることはほとんどないでしょう。唯一、ラストボスだけは少し手応えがありましたが、それでも「難しい」というレベルではありませんでした。アクションゲームが得意なプレイヤーにとっては、物足りなさを感じる最大のポイントかもしれません。
収集要素はただの水増し?好みが分かれるポイント
ストーリーボリュームの短さを補っているのが、計1400個以上にも及ぶ膨大な収集要素(クソデカバナナや化石など)です。これをすべて集めようとすれば、推定60時間は遊べるでしょう。
しかし、この収集要素が**「楽しいやり込み」と感じるか、「面倒な水増し」と感じるかは、プレイヤーによって大きく評価が分かれます。**
収集アイテムは、ドンキーのスキル強化やコスチューム交換に使えるため、集めるメリットはしっかりあります。しかし、ストーリークリアに必須ではないため、「収集には興味ない」というプレイヤーにとっては、ボリューム不足を解消する要素にはなり得ません。
「隅々まで探索するのが大好き!」という方には最高のご褒美ですが、「ストーリーだけサクッと楽しみたい」という方にとっては、宝の持ち腐れになってしまう可能性があります。
従来のドンキーファンは注意!難易度はかなり優しめ
重ねてお伝えしますが、本作は徹底してライトユーザー向けに作られています。
スーファミや64時代の、精密な操作と何度も挑戦することが求められたドンキーコングを期待してはいけません。「破壊アクション」のおかげで、難しいアスレチックもゴリ押しで進めてしまう場面が多く、全体的に非常にマイルドな難易度調整がされています。
これは、幼稚園児や小学生、アクションが苦手な人でも楽しめるという大きなメリットである一方、シリーズのファンからすると「こんなのドンキーじゃない!」と感じてしまうかもしれない、諸刃の剣と言えるでしょう。
コンテンツ消費が早い現代では物足りない?
攻略サイトや動画がすぐに出回る現代において、10時間足らずでクリアできてしまうボリュームは、やはり「物足りない」という指摘を免れないでしょう。一昔前なら十分だったかもしれませんが、今のユーザーのコンテンツ消費スピードを考えると、もう少し本編の歯ごたえが欲しかったというのが正直な感想です。
面白いゲームだからこそ、クリア後に「もっと遊びたい」という気持ちが強くなります。その受け皿が膨大な収集要素だけ、というのは少し寂しい気もします。
結局「すぐに飽きる」という評価は本当なのか?
これは**「プレイスタイルによる」**というのが私の答えです。
ストーリークリアだけを目指して一直線に進めば、面白さのピークがあっという間に過ぎ去り、「飽きた」と感じてしまうかもしれません。実際に、発売後の週末でクリアして「もうやることがない」という声がSNSで見られたのも事実です。
しかし、寄り道をしながら、隠された収集アイテムを探したり、チャレンジステージに挑戦したりと、この世界の探索そのものを楽しむことができれば、長く深く遊ぶことができます。ストーリーをクリアしてからが本番、と捉えられるかどうかで、このゲームの評価は180度変わるでしょう。
フルプライス価格に見合っているか?
これも非常に難しい問いですが、個人的には**「人を選ぶ」**と考えます。
1400個以上の収集要素をコンプリートするまで遊び尽くすプレイヤーにとっては、60時間以上遊べるのですから、間違いなく値段相応、もしくはお釣りがくる満足度でしょう。
一方で、ストーリーだけを楽しみたいプレイヤーにとっては、10時間弱で終わってしまうゲームにフルプライスの価値を見出すのは難しいかもしれません。ゲームのクオリティ自体は非常に高いだけに、このボリューム問題は本作最大のアキレス腱と言えます。
【ドンキーコング バナンザ】それでも買い!な良い点・魅力を徹底レビュー
さて、ここまで少し辛口なレビューをしてきましたが、もちろんバナンザにはそれを補って余りある素晴らしい魅力がたくさん詰まっています!ここからは、私が「買ってよかった!」と心から思った、本作ならではの良い点を熱く語らせてください!
良い点①:とにかく爽快!「破壊」と「探索」の融合
本作のコンセプトである**「殴って、壊して、進む」というアクションが、最高に気持ちいい!**
ステージに見える壁、床、天井、オブジェクトのほとんどが破壊可能です。正規ルートを無視して、壁をぶち抜いてショートカットしたり、地面を掘り進んで隠された道を見つけたりと、自由な発想でステージを攻略できるのがたまりません。
この「破壊」アクションと、広大なステージに隠されたアイテムを探す「探索」要素の相性が抜群で、「あの怪しい壁、壊したら何かあるかも?」という好奇心が常にかき立てられます。この破壊と探索のループが病みつきになり、時間を忘れてプレイしてしまいました。
良い点②:ゼルダ級?頭を使うギミックの面白さ
ただ壊すだけではありません。本作には、物と物の反応を利用した、パズル要素の強いギミックが満載です。
例えば、
- マグマ地帯に氷の塊を投げ込み、冷やし固めて足場を作る
- チョコレートの塊を壁に投げつけ、ベチョッと張り付いたものを足場にして登る
など、まるで『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の祠を攻略しているかのような、ひらめきが求められる場面がたくさんあります。難易度はゼルダほど高くありませんが、「あ、そうか!」と閃いた時の快感は格別です。この絶妙な塩梅の謎解き要素が、ゲームプレイに深い奥行きを与えています。
良い点③:膨大な収集要素とやり込み度
悪い点としても挙げましたが、見方を変えれば、この1400個を超える収集要素は、本作最大の魅力でもあります。
「こんなところに!?」と驚くような場所に隠されたアイテムを見つけた時の達成感は、探索好きにはたまらないご褒美です。集めたアイテムでドンキーを強化したり、特別な衣装を手に入れたりできるので、探索のモチベーションも維持しやすいです。
また、ステージの各地には「時間内にゴールを目指せ」「敵を全滅させろ」といった様々な「チャレンジステージ」も用意されており、これらをクリアしていくのも楽しみの一つ。すべての要素をコンプリートしようと思ったら、本当に終わりが見えません。コンプリート欲が強いプレイヤーにとっては、まさに夢のようなボリュームです。
良い点④:おっさんホイホイ!懐かしのスーファミ要素
これは30代以上のプレイヤーに特に刺さるポイントですが、なんと本作には、チャレンジステージという形でスーパーファミコン時代のドンキーコングを彷彿とさせるステージが登場するんです!
当時のドット絵の雰囲気や、隠しボーナスステージの場所まで再現されている部分もあり、「うわー!懐かしい!これやったわ!」と声を上げてしまいました。最新の美しい3Dグラフィックで、あの頃の思い出が蘇る体験は、長年のファンにとって最高のプレゼントと言えるでしょう。任天堂の、こういうファンサービスは本当に上手いなと感心させられます。
アクションが苦手でも大丈夫!誰でも楽しめる間口の広さ
悪い点で「簡単すぎる」と述べましたが、これは最大の長所でもあります。
難しい操作は一切なく、ボタンを連打しているだけでも爽快な破壊アクションが楽しめます。ゲームオーバーのペナルティもほとんどなく、失敗を恐れずに何度でもチャレンジできる親切設計。
これまでドンキーコングシリーズを難易度の高さで敬遠していた人や、小さなお子さん、アクションゲーム初心者の方が、3Dアクションの楽しさに触れる入門編として、これ以上ないほど最適な一本です。家族みんなで楽しめるゲームに仕上がっています。
3Dアクションとしての完成度の高さ
ボリュームや難易度の話はさておき、一つの3Dアクションゲームとしてのクオリティは、さすが任天堂と言うべき完成度の高さです。
ドンキーを操作しているだけで楽しく、キャラクターのアニメーションは豊かで、世界の作り込みも素晴らしい。オープンワールドではありませんが、ステージ間の移動がシームレスに行われるため、没入感を損なうことなく冒険に集中できます。バグや不具合もなく、ストレスなく快適にプレイできる点も評価できます。
まとめ:総括するとドンキーコング バナンザは買うべきか?
さて、長々とレビューしてきましたが、結論です。 『ドンキーコング バナンザ』は買うべきか?
私の答えは**「あなたがこのゲームに何を求めるかによる」**です。
▼こんな人には絶対におすすめ!「買い」です!
- ステージの隅々まで探索するのが好きな人
- アイテムコンプリートに燃える収集癖のある人
- 難しいアクションは苦手だけど、爽快なゲームを遊びたい人
- 家族や子供と一緒に楽しめるゲームを探している人
- 昔のドンキーコングが好きで、懐かしさに浸りたい人
▼こんな人は少し待った方がいいかも…「要検討」です!
- 歯ごたえのある高難易度アクションを求めている人
- 濃厚で長いストーリーをじっくり楽しみたい人
- アイテム収集などのやり込み要素に興味がない人
- コストパフォーマンスを最重要視する人
このレビューが、あなたのゲーム選びの助けになれば幸いです。 バナンザは、確かにボリュームや難易度といった点で賛否が分かれる作品です。しかし、それを補って余りある「破壊と探索の楽しさ」という、唯一無二の魅力を持った素晴らしいゲームであることもまた事実。
ぜひ、あなたのプレイスタイルと照らし合わせて、購入を検討してみてください!
