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Switch 2

【徹底レビュー】スイッチ2のサイバーパンクの発熱・バッテリー持ち・ファンの音を検証

Nintendo Switch2での『サイバーパンク2077』。

引用 : ニンテンドーオンライン(https://www.nintendo.com/jp/index.html)

PS5などのハイスペック機からの移植ということもあり、世間からは「まともに動作するのか」といった不安の声が多く聞かれました。

しかし、実際にプレイしたところ正直ここまで快適に動くとは思っていませんでした

本レビューでは、実際のプレイを通じて得た良い点と悪い点を余すことなくお伝えします。

記事のポイント

  1. Switch2版『サイバーパンク2077』は画質・動作ともに想像以上の安定感
  2. 発熱・ファン音はSteam Deckよりも大幅に抑えられている
  3. バッテリー持ちはやや短めだが許容範囲
  4. 携帯モードでの快適性が非常に高く、操作性も柔軟

スイッチ2のサイバーパンク2077の良い点まとめ

携帯モードでも画質が高水準

Switch2の携帯モードでプレイしても、解像感がしっかり保たれており、テクスチャのにじみやキャラクターのぼやけもほとんど感じられません。

映像の滑らかさも保たれており、光の反射や街並みの描写も丁寧に再現されています。

解像度とレンダリングの最適化

Switch2では、フルHDには届かないものの、それに迫る解像度を保ったうえで、レンダリング処理が非常に効率的に行われています。アンチエイリアス処理によってエッジのギザギザ感が軽減されており、遠景も自然な立体感を持って描写されています。

照明効果とレイトレーシングの代替処理

Switch2版ではハードウェア的にレイトレーシングはサポートされていないものの、それを補う疑似的なライティング処理が採用されており、光と影の表現が非常にリアルに感じられます。特に夜のナイトシティでのネオンの光の反射などは、視覚的な没入感を高めています。

携帯機での最適バランス設計

画質とフレームレートのバランスが秀逸で、携帯機としての限られたリソースを最大限に活かす調整がされています。ビジュアル設定をパフォーマンスモードにしても、画面の荒さがそこまで気にならない設計は高く評価できます。

発熱が抑えられている

Steam Deck OLEDでは表面温度が70℃近くに達していたのに対し、Switch2では明らかに発熱が抑えられており、長時間のプレイでも熱を強く感じることはありません。

設計面での熱効率が大幅に改善されている証拠です。

ヒートマネジメントの設計思想

Switch2は従来モデルや他社携帯機に比べ、SoC(システム・オン・チップ)の排熱効率が飛躍的に向上しています。高負荷時でもチップ自体が過剰な温度上昇を起こさないよう、電力制御が高度にチューニングされており、持続的なパフォーマンスと発熱制御が両立されています。

排熱構造の進化

内部構造も冷却を意識した設計となっており、熱を上方向に効率よく逃がす独自のヒートシンク構造が採用されています。ファンとヒートパイプの連動により、筐体全体の温度上昇を防いでいます。この構造によって、本体を手に持った際にも「熱っ!」と感じることがなく、安心して携帯モードでプレイを続けられます。

実測温度の比較

実測では、Switch2の筐体表面温度は約45〜50℃程度で安定しており、Steam Deck OLEDのような70℃近い発熱と比較すると非常に優秀です。また、温度上昇の立ち上がりも緩やかで、1時間以上の連続プレイでも温度が急激に上がることはほとんどありません。

長時間プレイ時の快適性

手のひらへの熱伝導が弱く、グリップ部分は常に人肌程度の温かさに保たれています。そのため、夏場や布団の中でも手汗や不快感を感じづらく、物理的ストレスが少ないというのもSwitch2ならではの魅力です。

ファンの音が静か

プレイ中に耳を近づけてもファンの駆動音が気にならないレベルです。静音性が高いため、深夜のプレイや外出先での利用にも適しています。Steam Deckでは風切り音が常時聞こえていたことを思うと、非常に快適です。

静音ファンの技術進化

Switch2では、従来型よりも小型かつ高効率の冷却ファンが搭載されており、低回転でも十分な空気の流れを確保できます。これにより、ファンの回転数を抑えながらも放熱性能を維持し、静音性を実現しています。

プレイ中の音環境への影響

ファン音が静かであることで、ゲーム内の環境音やセリフ、BGMの細かいニュアンスまで聞き取りやすくなっています。特にヘッドホン無しの状態でも快適に遊べるのは、Switch2の大きなアドバンテージです。

他機種との比較

Steam Deckでは高負荷時にファンの風切り音が強くなり、プレイ体験を損ねることもありましたが、Switch2はその点で非常に優れています。図書館やカフェなどの静かな場所でも気兼ねなく使えるレベルの静音性です。

長時間プレイ時の快適性

ファンの音が気にならないことで、集中力を維持しやすく、長時間のプレイでも精神的な疲労が少なくて済みます。外出先や深夜のゲームプレイにおいて、これは予想以上に大きな快適性要因となります。

操作方法が多彩

Switch2独自のモーション操作やタッチ操作、さらにはジャイロセンサーによる照準補助など、多様な操作方法が用意されています。

従来のマウス操作も設定で有効にできるため、自分に合ったスタイルを柔軟に選べるのも魅力です。

安定したフレームレート

ゲーム内のビデオ設定でパフォーマンス優先モードに設定すれば、安定したフレームレートが得られ、ストレスなくプレイ可能です。エフェクトが多いシーンでも極端なカクつきが発生しにくく、ゲームプレイ全体が滑らかに展開します。

パフォーマンス優先モードの実力

Switch2には”ビジュアル重視”と”パフォーマンス重視”のグラフィックモードがあり、後者を選ぶことでフレームレートはおおよそ30〜40fpsを安定して維持します。高速移動や戦闘など負荷の高い場面でもフレームが飛ぶことはほぼなく、ゲームの没入感を妨げません。

フレームタイムの安定性

単にfpsが高いだけでなく、1フレームあたりの描画タイミングがブレにくいため、操作に対するレスポンスが非常に安定しています。これにより、エイムやクイックアクションの精度が上がり、アクションゲームとしての爽快感も向上しています。

他携帯機との比較

Steam Deckでは高画質を維持しつつも、特に発煙や爆発シーンで瞬間的にfpsが20台まで落ち込むことがあります。一方Switch2は、描画負荷のかかる場面であっても大胆な処理簡略化によってfpsの維持を優先している印象で、プレイ体感としては常に滑らかです。

携帯モードでも実感できる滑らかさ

Switch2は液晶の応答速度も良好で、携帯モードでもカクつきをほとんど感じさせません。60fpsには及ばないものの、画面スクロール時のスムーズさや敵の動きの読みやすさが確保されており、携帯機でありながら据え置き並みの快適性を感じられます。

DLCへのアクセスも容易

起動時にDLCからスタートするか、新規ゲームから始めるか選べる仕様となっており、すでに他プラットフォームでプレイしていたユーザーにも嬉しい設計です。ゲームボリュームが膨大なだけに、この柔軟性は大きな利点です。

起動時の選択肢が明確

Switch2版『サイバーパンク2077』では、ゲーム起動直後に「新規開始」または「DLCからスタート」という選択が表示されます。これにより、以前のデータを引き継ぎたいプレイヤーや、DLCだけを体験したいユーザーがスムーズに目的のコンテンツへアクセスできます。

拡張コンテンツもローカル完結

DLCはSwitch2本体内に完全にインストールされている形式となっており、都度のダウンロードやクラウド認証を必要としません。これにより、オフライン環境でもDLCをストレスなく楽しむことができ、携帯機との相性が非常に高くなっています。

UI・ナビゲーションの工夫

DLCの選択画面はSwitch2に最適化されており、ジョイコンだけで直感的に操作できます。メニュー構造もシンプルで、目的のDLCまで数ステップでアクセス可能です。こうしたユーザー体験への配慮もSwitch2版ならではの強みです。

複数DLCの併用も簡単

DLCは複数インストールしても競合せず、それぞれのデータが明確に管理される設計です。これにより、「Phantom Liberty」などの大型拡張を含めたすべてのコンテンツを1本のゲーム内で自由に切り替えて遊ぶことができます。

携帯機としてのパフォーマンスが圧倒的

従来の携帯ゲーム機では考えられなかったタイトルが、Switch2でここまで快適に動作するのは驚異的です。まさに”次世代のポータブルゲーミング”を体現する完成度です。

スイッチ2のサイバーパンク2077の悪い点まとめ

バッテリー持ちは2時間半前後

高負荷の3Dオープンワールドゲームということもあり、バッテリーの持ちはやや短め。

パフォーマンス優先モードで遊ぶと2時間〜2時間半が限界となることが多く、外出先での長時間プレイにはモバイルバッテリーが必須となります。

使用モード別の持続時間

Switch2では、グラフィック設定や操作状況によってバッテリー消費に差が出ます。パフォーマンス重視モードでは約2時間、標準モードでは2時間半強、省電力モードでは最大で約3時間半まで延びるケースもあります。DLCや高密度な街中シーンでは、より消費が早くなる傾向です。

バッテリー消費の内訳

バッテリーを消耗させる主な要因はGPU使用率、画面輝度、Wi-Fi接続状態です。特にナイトシティの夜間シーンはライティング処理が増えるため、想定以上に電力を食うケースがあります。画面輝度を抑えるだけでも10~15分の延命が可能です。

他機種との比較

Steam DeckやROG Allyと比較すると、Switch2はバッテリー容量が小さめですが、効率化されたOSと熱制御設計により、同クラスの携帯機とほぼ同等、あるいはそれ以上の稼働時間を実現しています。ただし、Switch2はバッテリー残量10%以下になると急激にパフォーマンスが落ちる傾向があるため、残量表示には注意が必要です。

実用的な対策とアクセサリ

長時間遊ぶ場合は、USB-PD対応のモバイルバッテリーを携帯するのが現実的な対策です。出力が30W以上のモデルであれば、プレイしながらの給電も安定し、充電速度も高速です。さらに、本体に装着できるスリムバッテリーケースなどを使えば可搬性も確保できます。

省エネ設定での工夫

ゲーム設定でパフォーマンスよりビジュアルを抑えたり、Wi-Fiをオフにするなどの工夫でも稼働時間を稼げます。また、メニュー画面での操作やセーブ時に一時的にスリープに入れるなど、小技を活用すればトータルの稼働時間を体感で10〜15%延ばすことも可能です。

初回起動時にアップデート時間が長い

Switch2版はパッケージからインストール後、起動直後に大型アップデートが必要です。通信環境が悪いと、ダウンロードに30分以上かかる場合もあり、すぐに遊びたい人にとってはストレスとなるポイントです。

ダウンロードサイズと所要時間

初回のアップデートファイルは約12GB以上になることもあり、Wi-Fi環境によってはダウンロードだけで30〜60分かかるケースがあります。これに加えてインストール作業も発生するため、トータルで1時間近く準備に時間を要する可能性があります。

通信速度による体感差

自宅に高速Wi-Fi(5GHz帯)環境がある場合は20〜30分程度で完了するものの、公共Wi-Fiやモバイルルーター環境ではダウンロード速度が不安定になりやすく、予想以上に待たされることがあります。安定した通信手段の確保が推奨されます。

アップデート必須の理由

この初回アップデートにはDLC連携やバグ修正、パフォーマンス最適化パッチなどが含まれており、スキップすることができません。つまり、ディスクだけでは完全なゲームプレイが成立しないため、オンライン環境が前提となっています。

対策とおすすめの進め方

購入後はまずアップデートを開始し、その間に取扱説明や操作設定、DLCの選択などを事前に確認しておくと、時間を有効に使えます。深夜帯や休日など通信が混み合う時間帯を避けることでも、ダウンロード速度の安定が期待できます。

グラフィック設定は自動化されていない

PCや一部ハイエンド機では自動で最適化されるグラフィック設定も、Switch2では手動で切り替える必要があります。

初期設定はバランス型となっており、最大パフォーマンスを求めるには一手間必要です。

設定項目の構成と初期状態

Switch2版では「画質優先」「パフォーマンス優先」の2つのモードに加えて、明るさやHUDの大きさ、テクスチャ解像度など個別項目も細かく調整可能です。ただし、初回起動時にこれらを自動で設定するウィザードなどは存在せず、すべて手動で行う必要があります。

パフォーマンス調整に関する知識が求められる

設定の効果を正確に理解していないと、画質を優先した結果フレームレートが大きく低下するなど、プレイ体験を損ねる可能性があります。とくに携帯モードでの使用を前提とする場合は、パフォーマンス優先設定への切り替えが推奨されます。

最適設定の導き方

ベストな設定を見つけるには、同じシーンで設定を変更しながら挙動を比較するのが有効です。例えば都市部と郊外、昼と夜など異なる条件下でフレームレートや発熱の変化を観察することで、自分にとっての最適解が見えてきます。

今後のアップデートへの期待

将来的にプリセットの自動最適化機能や、使用環境に応じた推奨設定を提示してくれるアップデートが行われれば、初心者でもより手軽に快適なゲームプレイが実現できるようになるでしょう。

プレイ中の操作設定が分かりづらい

操作方法の切り替え(例:マウス操作の有効化)はオプションから手動で行う必要があり、直感的とは言い難いです。慣れていない人には若干のハードルとなるでしょう。

設定画面の階層が深い

Switch2版の設定メニューは階層構造になっており、操作オプションにたどり着くまでに複数のステップを要します。「システム設定」→「入力設定」→「操作方式」などと進む必要があり、初見では見つけにくい印象です。

モーション・タッチ・マウスが混在

Switch2ではモーションセンサー、タッチ操作、マウスエミュレーションなどが併用可能ですが、それぞれの有効化・無効化設定が別メニューに分かれているため、一括設定ができず、操作感の統一が難しい点もネックです。

プリセットが存在しない

FPS向けやRPG向けといったプリセット設定が用意されておらず、ユーザー自身が一からカスタマイズする必要があります。特に初心者にとってはハードルが高く、誤設定によってゲームプレイに支障が出るケースも考えられます。

改善の余地と工夫

お気に入り設定をセーブスロットに記録する機能や、ゲーム中にワンボタンで操作スタイルを切り替えられる仕組みがあれば、より快適に楽しめるはずです。今後のアップデートでユーザー補助が追加されることを期待したいところです。

一部のエフェクトは簡略化されている

光源処理や背景描写の一部は、Switch2版に最適化されており、PC版や次世代機版と比較すると、やや簡略化された印象があります。

比較しなければ気になりませんが、グラフィックにこだわるユーザーには物足りなさを感じるかもしれません。

ライティングとシャドウの最適化

Switch2では、リアルタイムライティングの一部がプリレンダリングや疑似処理に置き換えられており、シャドウの解像度も調整されています。これによりフレームレートを確保しつつも、一定の没入感を維持する工夫がなされていますが、建物やキャラクターの影がややぼやけて見える場面もあります。

パーティクルや爆発エフェクトの簡略化

爆発や煙、火花といったパーティクル演出も、PC版やPS5版と比較するとボリュームが抑えられており、見た目の派手さはやや控えめです。ただしこれにより処理落ちが少なく、ゲームプレイの安定性は逆に向上しています。

背景のディテール削減と遠景描写の変化

遠景の建築物や街並みは、細部のディテールが簡略化されており、テクスチャ解像度も抑えられています。距離のある構造物ではLOD(レベル・オブ・ディテール)制御が強めに効いており、ポップインが目立つ場面も一部存在します。

グラフィック全体の印象と実用性

こうした簡略化によって、Switch2の限られたハードリソース内で最大限のパフォーマンスを引き出しており、携帯機としては十分以上の表現力を実現しています。ビジュアルの美しさを求めるなら据え置き機に軍配が上がるものの、携帯機としての実用性や快適性を優先するなら、十分納得できる仕上がりといえます。

オンライン連携要素が限定的

Switch2はオンライン機能に制限があるため、他プラットフォームと比較するとクロスプレイやクラウドセーブなどの連携機能はやや限定的です。

クロスプレイ非対応による影響

Switch2版では、PCやPlayStation、Xboxとのクロスプレイに対応していないため、フレンドと異なるプラットフォームでプレイすることができません。マルチプレイヤー要素を重視するプレイヤーにとっては、選択肢の幅が狭まる点となります。

クラウドセーブの制約

Nintendo Switch Onlineに加入していればセーブデータのクラウドバックアップは可能ですが、他機種とのデータ共有や同期は非対応です。PC版とのセーブ連携などを期待していたユーザーには物足りなさを感じさせる部分です。

オンライン機能の安定性と制限

Wi-Fi依存のネットワーク構成であるSwitch2では、通信の安定性が有線接続の据え置き機に比べてやや劣ります。また、ゲーム内ボイスチャットもサポートされておらず、別途アプリなどを使わなければならないのが現状です。

オンラインプレイ自体の快適性

とはいえ、ソロ主体のゲームプレイであればオンライン接続の必要性はそこまで高くないため、大半のユーザーにとっては支障は少ないとも言えます。DLCのダウンロードやアップデート取得が安定して行える通信環境を確保しておけば、プレイ体験に大きな影響はありません。

まとめ

Switch2での『サイバーパンク2077』は、これまでの携帯ゲーム機の常識を覆す完成度であり、発熱・ファン音・画質すべての面で高水準にまとまっています。たしかにバッテリー持ちや操作設定の面では改善の余地はあるものの、それを補って余りある快適性と携帯性が魅力。携帯機でこれだけの体験ができるのは現時点でSwitch2だけと断言しても過言ではありません。

外出先やベッドの上でも、ナイトシティの混沌に浸れる日が来るとは……技術の進化を肌で感じさせてくれる1本です。