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Switch 2

FFTリマスターが炎上した理由まとめ|旧作品のユーザーの不満を解説【クロニクルズ】

ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、待望のFFTリマスター(ファイナルファンタジータクティクス イヴァリースクロニクルズ)が、なぜ発売前から一部で炎上騒ぎになっているのか、その具体的な理由が気になっていると思います。 名作の復活に胸を躍らせていたはずが、聞こえてくるのは旧作ファンからの厳しい声。 一体何が起きているのでしょうか。

この記事を読み終える頃には、炎上の背景にある旧作ファンの様々な不満点や、リマスター版で何が変更され、何が変更されなかったのか、その全貌についての疑問が解決しているはずです。

記事のポイント

  • 獅子戦争の追加要素廃止への不満
  • 「大幅加筆」への期待と内容のギャップ
  • フルプライスに見合わないコンテンツ量
  • 声優(CV)偏重と見られる開発方針
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FFTリマスター(イヴァリースクロニクルズ)とは? 基本情報を整理

まず、今回の炎上騒動を理解する前提として、『ファイナルファンタジータクティクス』(以下、FFT)がどのような作品で、今回のリマスター版がどのような位置づけなのかを整理しておきましょう。 すでにご存知の方は、次の章へ進んでいただいても構いません。

伝説的シミュレーションRPG「ファイナルファンタジータクティクス」

FFTは、1997年に当時のスクウェア(現スクウェア・エニックス)からプレイステーション向けに発売されたシミュレーションRPGです。 「イヴァリース」という架空世界を舞台に、歴史の闇に葬られた一人の若者「ラムザ・ベオルブ」の視点から、国家間の戦争や身分差社会の矛盾、そして謎多き「聖石」を巡る重厚な物語が描かれます。

ジョブシステムやアビリティといったFFシリーズおなじみの要素を、高低差のあるクォータービューのマップで繰り広げられる戦略性の高いバトルに落とし込んだゲームデザインは、当時としては画期的でした。 その完成度の高さから、日本国内で135万本というシミュレーションRPGとしては異例の大ヒットを記録し、今なお多くのファンに「神ゲー」として語り継がれている不朽の名作です。 キャラクターデザインを吉田明彦氏、BGMを崎元仁氏が担当しており、その独特な世界観も高く評価されています。

過去の移植作『FFT 獅子戦争』との関係

FFTには、2007年にPSP向けに発売された『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』というリメイク作品が存在します。 これは後にスマートフォン向けにも移植されており、現在プレイできるFFTとしては最も一般的なバージョンと言えるでしょう。

『獅子戦争』は、単なる移植に留まらず、様々な追加要素が盛り込まれました。

  • 新規ジョブの追加: 「たまねぎ剣士」「暗黒騎士」
  • 新規キャラクターの追加: 『FF12』のバルフレア、『FFTA2』のルッソなど
  • 新規イベントやムービーの追加
  • 通信対戦・協力プレイ機能(PSP版のみ)

これらの追加要素は賛否両論ありましたが、特に「暗黒騎士」の存在は、主人公ラムザの育成の幅を広げる上で大きな意味を持ち、多くのプレイヤーに歓迎されました。 今回のリマスター版を語る上で、この**『獅子戦争』の存在が非常に重要なキーワード**となります。

今回のリマスター版に用意された2つのモード

そして、2025年9月30日に発売が予定されているのが、今回の『ファイナルファンタジータクティクス イヴァリースクロニクルズ』です。 本作には、プレイスタイルに応じて選べる2つのモードが用意されています。

モード名 特徴
クラシックモード 1997年発売のプレイステーション版を可能な限り忠実に再現。グラフィックの向上やオートセーブ機能などを除き、当時のゲームバランスやUIでプレイできる。
エンハンスドモード 「令和の時代にFFTをプレイしたら」というコンセプトで様々な追加・変更が加えられたモード。フルボイス化、UIの一新、高難易度モードの追加などが特徴。

このモード分け自体は、原作ファンと新規プレイヤーの双方に配慮した素晴らしい試みと言えるでしょう。 しかし、問題はこの「エンハンスドモード」の具体的な変更内容にありました。 次章から、なぜこのリマスター版が炎上するに至ったのか、その理由を詳しく見ていきます。

FFTリマスターが炎上した5つの理由|なぜファンは怒っているのか?

発売の発表当初、多くのファンは歓喜に沸きました。 しかし、続々と情報が公開されるにつれて、その期待は失望へ、そして一部は怒りへと変わっていきました。 ここでは、SNSや各種レビューで指摘されている炎上の主な理由を5つのポイントに分けて、深く掘り下げていきます。

理由1:『獅子戦争』の追加要素が「なかったこと」にされたことへの不満

最も大きな批判の的となっているのが、『獅子戦争』で追加された要素の多くが、今回のリマスター版では廃止されている点です。 開発側は「リマスター版は初代PS版に準拠している」と説明していますが、長年『獅子戦争』に親しんできたプレイヤーからすれば、それはコンテンツの純粋な減少、つまり「劣化」と受け取られてしまいました。

強力なジョブ「暗黒騎士」の廃止

特に不満の声が大きいのが、追加ジョブ「暗黒騎士」の廃止です。 『獅子戦争』における暗黒騎士は、習得条件が厳しいものの、HPを吸収する「暗の剣」や遠距離・範囲攻撃が可能で、ゲーム後半の主人公ラムザや汎用ユニットの切り札となりうる強力なジョブでした。 原作のラムザは、物語のライバルであるディリータが強力な「聖剣技」を操るのに対し、同等の固有スキルを持っていませんでした。 暗黒騎士は、その格差を埋め、プレイヤーがラムザを「最強の主人公」として育成するための重要な選択肢だったのです。 この廃止により、「またラムザが不遇な扱いを受けるのか」という落胆の声が広がりました。

人気ゲストキャラクターたちの不在

『獅子戦争』では、『FF12』の主人公の一人である空賊「バルフレア」や、『FFTA2 封穴のグリモア』の主人公「ルッソ」がゲストキャラクターとして仲間になりました。 バルフレアは、「乱れ撃ち」や強力な盗む技を持つ全キャラ中でも屈指の性能を誇り、その圧倒的な強さが賛否を呼びつつも、作品を盛り上げる一因となっていました。 イヴァリース世界の繋がりを感じさせる彼らの存在は、ファンにとって大きな魅力でした。 彼らがリマスター版に登場しないことは、作品世界の広がりを狭めるものとして、非常に残念がられています。

やり込み要素やイベントの削減

その他にも、『獅子戦争』で追加された以下のような要素が廃止、もしくは廃止が濃厚とされています。

  • たまねぎ剣士: マスターしたジョブ数で性能が上がる特殊なジョブ。
  • 共同戦線・コロシアム(PSP版): 通信機能を使った協力・対戦モード。強力な装備の使い道として重宝された。
  • ティンカーリップイベント: 作中では珍しい、キャラクター間の恋愛模様を描いたイベント。
  • 各種追加シナリオ: ディリータやウィーグラフなど、キャラクターの心情を補完するシーン。

これらの要素は、FFTの世界をより深く楽しむための重要なコンテンツでした。 「原作準拠」という名目のもと、これらがバッサリと切り捨てられたことに対し、「なぜわざわざ内容が少ないバージョンをベースにするのか」という根本的な疑問が噴出しているのです。

理由2:「大幅加筆」という言葉への期待と実際の内容の大きなギャップ

炎上に油を注いだのが、開発がアピールしていた「ストーリーの大幅加筆」という言葉です。 この言葉を聞いて、多くのファンは胸を膨らませました。

  • 「ディリータが主人公の裏シナリオが追加されるのでは?」
  • 「エンディング後のイヴァリースの物語が描かれるのでは?」
  • 「原作で謎のままだった伏線(聖石の正体など)がついに明かされるのでは?」

FFTの物語は非常に魅力的ですが、語り切られていない部分も多く、ファンの間では長年様々な考察が交わされてきました。 「大幅加筆」は、そうしたファンの積年の渇望を満たしてくれるものだと期待されたのです。

しかし、明らかになった「大幅加筆」の正体は、フルボイス化に伴うセリフの追加や、人間ドラマ部分の深掘りが中心でした。 例えば、「エルムドアがなぜルカヴィ(悪魔)になるのか」といった描写が補完されるとのことですが、物語の根幹を変えるような新しいシナリオやマップが追加されるわけではないようです。

もちろん、キャラクターの心情がより深く描かれること自体は歓迎すべきことです。 しかし、ファンが期待していた「大幅な」加筆とは、スケール感においてあまりにも隔たりがありました。 期待が大きかった分、その反動としての失望もまた、非常に大きなものとなってしまったのです。 「キャッチフレーズの『なぜ違う道を選んだ』が、そのまま開発陣への言葉として返ってきている」という皮肉なコメントは、多くのユーザーの心情を的確に表していると言えるでしょう。

理由3:CV(キャラクターボイス)偏重と見られる開発方針への賛否

エンハンスドモードの最大の目玉は、豪華声優陣によるフルボイス化です。 イベントシーンはもちろん、戦闘中の掛け合いやアビリティの詠唱まで、膨大な量のボイスが新規収録されています。 この点については、キャラクターに命が吹き込まれるとして、好意的に受け止めているファンも少なくありません。

しかし、その一方で、「ファンが求めているのはそこじゃない」という厳しい意見が大多数を占めています。 多くのファンが望んでいたのは、声よりもまずゲーム内容の拡充でした。

  • 新しいジョブやアビリティ
  • 新しいマップやランダムダンジョン
  • 新しい装備品ややり込み要素

つまり、ゲームプレイそのものの体験を豊かにする追加要素です。 開発リソースの多くがCV収録に割かれ、ゲームコンテンツの追加がおろそかになっているように見えたことが、ファンの不満を増幅させました。 「声優を豪華にする前に、もっと力を入れるべき部分があったはずだ」という批判は、的を射ていると言わざるを得ません。

さらに、物議を醸したのが、「エンディングが少し変わる部分があるのは、声優さんからのツッコミがきっかけで検討した」という開発者の発言です。 この発言は、本来キャラクターや物語の整合性を最優先すべき開発が、声優個人の意見に引っ張られている、という印象を与えてしまいました。 結果として良くなったとしても、そのプロセスに疑問を感じるファンは多く、「キャラクターではなく声優を見ているのか」という不信感に繋がっています。

理由4:フルプライスに見合わない「手抜きリマスター」との批判

『FFT イヴァリースクロニクルズ』の価格は、通常版でも7,000円前後と、新作ゲームと同等のフルプライスに設定されています。 しかし、前述の通り、その内容は『獅子戦争』からコンテンツが削減されたものに、ボイスやUI改善といった要素を加えたものに留まっています。 この内容でフルプライスは高すぎるのではないか、というコストパフォーマンスへの疑問が呈されています。

他社の「神リマスター」との比較

この批判の背景には、近年、他社から素晴らしいリマスター/リメイク作品が数多くリリースされていることがあります。 特に、SNSで頻繁に比較対象として挙げられているのが、アトラス社の『真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER』や『ペルソナ3 リロード』、そして発売時期が近い『ライドウ』シリーズのリマスターです。 これらの作品は、原作へのリスペクトを保ちつつ、グラフィックの向上はもちろん、遊びやすさの改善、新規コンテンツの追加などを高いレベルで実現し、「神リマスター」「ファンが求めていたもの」として絶賛されました。

そうした成功例と比べてしまうと、今回のFFTリマスターは、どうしても「手抜き」「誠意が感じられない」と見えてしまいます。 「クラシックモードという原作準拠のモードがあるのだから、エンハンスドモードはもっと大胆に、もっと挑戦的に進化させてほしかった」という意見は、多くのファンの総意でしょう。 守りに入りすぎた結果、中途半端なリマスターになってしまった、という印象は否めません。

理由5:海外ファンからも同様の厳しい声

この炎上は、日本国内だけの現象ではありません。 FFTは海外にも非常に多くの熱心なファンを抱えており、彼らからも日本のファンとほぼ同様の、怒りや購入を断念する声が溢れています。

海外のフォーラムやレビュー動画のコメント欄には、 「『獅子戦争』をなかったことにして追加要素もないなら、スマホ版をプレイし続けるよ」 「スクエニはファンが何を望んでいるか全く理解していない」 といった趣旨の書き込みが多数見受けられます。 この状況は、本作の海外での売上にも深刻な影響を与える可能性が高いでしょう。 ファンの期待と開発の方向性のミスマッチは、世界共通の問題となっているのです。

それでもFFTリマスターは買うべきか? 評価できる点とおすすめできる人

ここまで、FFTリマスターが炎上しているネガティブな側面に焦点を当ててきました。 しかし、評論家としては公平を期すために、本作の評価できる点や、どのような人にならおすすめできるか、という視点も提供したいと思います。 批判は多いものの、決して全てがダメなわけではありません。

評価できるポイント

高解像度グラフィックで蘇る美しいイヴァリース

まず間違いなく言えるのは、グラフィックが現代のハードに合わせて大幅に向上している点です。 吉田明彦氏による温かみのあるキャラクターデザインや、箱庭のような美しいマップが、高解像度でより鮮明に描き直されています。 ドット絵の雰囲気は残しつつ、全体的に洗練されたビジュアルは、当時プレイしたファンにとっても、初めて触れるプレイヤーにとっても魅力的でしょう。

待望のフルボイス化による新たな物語体験

批判の的ともなったフルボイスですが、純粋に「物語への没入感を高める要素」として見れば、非常に大きな魅力です。 ラムザの葛藤、ディリータの苦悩、アグリアスの気高さ。 そうしたキャラクターたちの感情が、プロの声優の演技によって、よりダイレクトに伝わってきます。 特に、FFTの重厚なストーリーを改めてじっくりと味わいたいファンにとっては、これ以上ない付加価値と言えるかもしれません。

UI改善やQoL向上によるプレイの快適化

エンハンスドモードでは、UI(ユーザーインターフェース)が全面的に刷新され、現代のプレイヤーが遊びやすいように様々な改善が施されています。 例えば、

  • 行動順が視覚的に分かりやすくなる
  • マップを真上から俯瞰できる
  • オートセーブ機能の追加

など、細かいながらもプレイの快適性を大きく向上させる変更が加えられています。 原作は面白いものの、操作性にはややクセがあったため、こうしたQoL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上は素直に評価できるポイントです。

原作の魅力をそのまま楽しめる「クラシックモード」

追加要素に興味がなく、「とにかくあの頃のFFTを、今のハードで遊びたい」というファンにとっては、クラシックモードの存在は朗報です。 バグなどは修正されている可能性が高いですが、当時のゲームバランスや手触りを忠実に再現したこのモードは、懐かしさに浸りたいプレイヤーの需要に完璧に応えています。

こういう人にはおすすめできる!

以上の点を踏まえると、FFTリマスターは以下のような方にはおすすめできる作品と言えます。

  • FFTを一度もプレイしたことがない新規プレイヤー
    • 過去作との比較で不満を感じることがないため、純粋に「面白いシミュレーションRPG」として楽しめるはずです。
  • ストーリーを重視し、フルボイスで物語を追体験したいファン
    • ゲーム内容の追加よりも、キャラクターや物語の魅力を再発見したい方には、エンハンスドモードが最適でしょう。
  • 高画質で快適にプレイしたい原作ファン
    • 内容は当時のままで良いので、とにかく綺麗な画面と遊びやすい環境を求めている方。
  • コレクションとして手元に置いておきたい熱心なファン
    • 様々な意見はあれど、やはり名作の復活は嬉しい、という方は購入して損はないでしょう。

逆に、『獅子戦争』のやり込み要素が好きだった方や、ゲームシステム面に大幅な進化・追加を期待していた方にとっては、本作は期待外れに終わる可能性が高いと言わざるを得ません。

購入前に最終チェック!販売形態と特典の注意点

購入を決めた方、あるいはまだ迷っている方のために、最後に販売形態や特典に関する注意点をまとめておきます。 買い方によって内容や価格が異なるため、自分のプレイスタイルに合ったものを選びましょう。

パッケージ版 vs ダウンロード版

購入方法 メリット デメリット
パッケージ版 ・コレクターズアイテムとして所有できる ・中古で売買できる ・デラックスエディション特典が必ず付く ・発売日の0時からプレイできない場合がある ・ディスクやカードの入れ替えが必要
ダウンロード版 ・発売日の0時からプレイ可能 ・ソフトの入れ替えが不要 ・通常版とデラックス版を選べる ・中古で売れない ・本体ストレージの容量を消費する

特に注目すべきは、パッケージ版は必ず「デラックスエディション」になるという点です。 デラックスエディションには、JP(ジョブポイント)の獲得量が1.5倍になるゲーム内アイテム「ジョブリング」などが付属します。 ダウンロード版には特典がつかない代わりに少し安価な「通常版」も存在するため、価格と特典を天秤にかける必要があります。 ただし、店舗によってはパッケージ版が通常版と同程度まで値引きされている場合もあり、その際は特典が付くパッケージ版の方がお得になります。

ハードごとの特徴と選び方

  • PlayStation 5版:
    • 最高のグラフィックとパフォーマンスを求めるならこれ。価格も比較的安価な店舗が見つかりやすい。
  • Nintendo Switch版:
    • 携帯モードで、場所を選ばず手軽にプレイしたい人向け。寝転がりながらプレイできるのは大きな魅力。
  • Steam版(PC):
    • 高スペックなPC環境があれば、最高の環境でプレイ可能。ただし、発売が1日遅れる可能性がある点に注意。MOD(改造データ)文化に期待するプレイヤーも。

自分のゲーム環境や、どこでどのようにプレイしたいかを考えて選ぶのが良いでしょう。

まとめ

今回は、『FFTリマスター イヴァリースクロニクルズ』がなぜ発売前から炎上してしまったのか、その理由を多角的に解説しました。

炎上の根源にあるのは、長年のファンが抱いてきた「FFTの進化」に対する巨大な期待と、スクウェア・エニックスが提示した「原作準拠+α」というリマスターの方向性との間に、深刻なミスマッチが生じてしまったことです。 特に、『獅子戦争』で拡張されたゲーム体験を基準に考えていたファンにとって、今回の内容はコンテンツの削減を伴う「退化」とすら映ってしまいました。

しかし、批判的な意見が多い一方で、高解像度化やフルボイス化、QoLの向上など、評価できる点も確かに存在します。 本作が「買い」か「見送り」かは、最終的にプレイヤー自身が何を重視するかによって決まります。 ゲームシステムの進化を望むのか、それとも物語の追体験を望むのか。

このレビューが、あなたの購入判断の一助となれば幸いです。 いずれにせよ、これほどまでに議論を巻き起こすのは、FFTが今なお多くの人々に深く愛されている名作であることの何よりの証明と言えるでしょう。