ゲームジャーナリストの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、18年ぶりの復活で話題沸騰中の「首都高バトル」について、先日ついに発表されたフルリリース(製品版)の詳細が気になっていると思います。 特に、すでに早期アクセス版をプレイしている方や、これから購入を検討している方にとっては、「価格はどうなるの?」「早期アクセス版からの追加料金は?」「製品版では何が変わるの?」といった疑問が多いのではないでしょうか。

この記事を読み終える頃には、首都高バトル製品版に関する購入前のあらゆる疑問が解決しているはずです。
記事のポイント
- 早期アクセス版購入者は追加料金不要
- フルリリース版と早期アクセス版の価格差
- 製品版で追加される多数の新要素
- セーブデータやコントローラーに関する注意点

首都高バトル フルリリース版の発売日と価格
まずは皆さんが最も気になっているであろう、製品版の発売日と価格について、詳細な情報を整理していきましょう。 特に価格については、早期アクセス版との関係など、購入を検討している方にとって非常に重要なポイントとなりますので、しっかりと解説します。

発売日は2025年9月25日!プラットフォームはSteam
長らく待たれた首都高バトルのフルリリース版ですが、その発売日が**2025年9月25日(木)**に決定しました。 プラットフォームは、早期アクセス版と同様にPC(Steam)でのリリースとなります。
この発売日は、奇しくも「東京ゲームショウ2025」の初日と重なる可能性があります。 元気株式会社は数年ぶりに東京ゲームショウへのブース出展も予定しており、製品版リリースと合わせた大きな盛り上がりが期待されます。 まさに、レースゲームファンにとって忘れられない一日となりそうですね。
販売価格は6,600円!早期アクセス版との価格比較
フルリリース版の販売価格は**6,600円(税込)**と発表されました。 現在販売中の早期アクセス版が3,960円(税込)であることを考えると、約2,640円の値上げとなります。 この価格差は、後述する製品版での大幅なコンテンツ追加を考慮すれば、十分に納得できるものでしょう。
バージョン | 販売価格(税込) | 備考 |
---|---|---|
フルリリース版 | 6,600円 | 2025年9月25日以降 |
早期アクセス版 | 3,960円 | フルリリースまで販売中(予定) |
【最重要】早期アクセス版購入者は追加料金なしでアップグレード可能
ここが最も重要なポイントです。 すでに早期アクセス版(3,960円)を購入しているプレイヤーは、追加料金を支払うことなく、そのままフルリリース版へ自動的にアップグレードされます。
これは開発元である元気株式会社が以前から公言していた通りで、早期アクセスという形で開発を応援してくれたファンへの感謝の表れと言えるでしょう。 つまり、今のうちに早期アクセス版を購入しておけば、フルリリース版を実質的に2,640円も安く手に入れることができるのです。 これは非常にお得な情報であり、購入を迷っている方にとっては大きな後押しになるはずです。
【要注意】早期アクセス版はいつまで購入できる?
では、そのお得な早期アクセス版はいつまで購入できるのでしょうか。 公式からの明確なアナウンスは現時点ではありませんが、これまでの他のSteamゲームの傾向から、フルリリース版が発売される前日、つまり2025年9月24日まで購入可能である可能性が高いです。
しかし、これはあくまでも推測に過ぎません。 もしかしたら、予告なく早期アクセス版の販売が終了する可能性もゼロではありません。 「まだ大丈夫だろう」と油断していると、買い時を逃してしまうかもしれません。 フルリリース版の購入を心に決めているのであれば、間違いなく「今」早期アクセス版を購入しておくのが最も賢明な選択と言えるでしょう。
首都高バトル フルリリース版で何が変わる?追加要素まとめ
価格の話が出たところで、次に気になるのは「フルリリース版で具体的に何が追加されるのか?」という点でしょう。 早期アクセス版の時点でも十分なボリュームがありましたが、製品版ではそれを遥かに上回るコンテンツが追加されることが判明しています。 ここでは、現在判明している追加要素を一つずつ詳しく見ていきましょう。

待望の新車種が多数追加!ホンダやレクサスも参戦
レースゲームの華といえば、やはり登場車種のラインナップです。 フルリリース版では、ファン待望の新車種が多数追加されます。 現在、公式SNSなどで順次公開されていますが、ホンダやレクサスといった新規メーカーの参戦も確定しており、車種のバリエーションは大幅に増加します。

早期アクセス版に登場した車種に加え、これらの新しいマシンが首都高を駆け抜ける姿を想像するだけで、期待に胸が膨らみますね。 リリース日までに、さらにサプライズとなる車種が発表される可能性もあり、今後の情報からも目が離せません。
国内パーツメーカー25ブランド追加でカスタムの幅が無限大に
首都高バトルのもう一つの醍醐味は、愛車を自分好みに仕上げる詳細なカスタマイズ機能です。 フルリリース版では、このカスタム要素が劇的に進化します。 なんと、実在の国内パーツメーカー25ブランドが新たに追加収録されることが明らかになりました。
これにより、ホイールやエアロパーツ、マフラー、サスペンションなど、これまで以上にリアルで多彩なカスタマイズが可能になります。 憧れのパーツメーカーのエアロを組んだり、お気に入りのホイールを装着したりと、愛車へのこだわりを追求する楽しみがさらに深まることは間違いありません。 自分だけのオリジナルマシンを作り上げ、首都高のライバルたちにその存在をアピールしましょう。
物語は新たなステージへ!新章と新ライバルの追加
早期アクセス版では、ストーリーの序盤を楽しむことができましたが、どこか物足りなさを感じていたプレイヤーも少なくないでしょう。 ご安心ください。 フルリリース版では、物語の続きとなる「新章」が追加されます。
首都高を舞台に繰り広げられる熱いドラマが、どのような展開を迎えるのか。 それに伴い、プレイヤーの前に立ちはだかる新たなライバルたちも多数追加されます。 早期アクセス版でも個性豊かなライバルたちが登場しましたが、製品版ではさらに手強い猛者たちがプレイヤーを待ち受けているはずです。 全てのライバルを打ち破り、首都高最速の称号を手に入れるための、長く険しい戦いが今、始まろうとしています。
プレイヤーの声が反映!各種バランス調整
早期アクセス期間中に、世界中のプレイヤーから寄せられたフィードバックも、製品版に活かされます。 車の挙動、UIの使いやすさ、ゲームバランスなど、様々な点において各種調整が行われるとのことです。
詳細はまだ明らかにされていませんが、より快適で、より没入感のあるゲームプレイが期待できます。 このように、プレイヤーコミュニティの声を真摯に受け止め、製品に反映させる姿勢は、開発チームの本気度の高さを感じさせますね。
【延期】リプレイ機能はリリース後のアップデートで対応
多くのプレイヤーから実装が熱望されていた「リプレイ機能」ですが、残念ながらフルリリースには間に合わないことが発表されました。 しかし、実装が中止されたわけではありません。 リリース後の無料アップデートにて追加される予定です。
自分の走りを客観的に見返したり、ライバルとの激闘を様々な角度から楽しんだりできるリプレイ機能は、上達のためにも、思い出を残すためにも不可欠な要素です。 実装まで少し待つことになりますが、楽しみに待ちましょう。
【実装見送り】Steamレコードランキングとその理由
一方で、実装が見送られることになった機能もあります。 それが「Steamレコードランキング」です。 これは、オンラインでのタイムアタックランキングのような機能と想定されていました。
実装見送りの理由として、開発元は**「十分なチート対策を確保できないため」**と説明しています。 不正なタイムがランキングの上位を占めてしまう事態を防ぐための、苦渋の決断だったのでしょう。 オンライン対戦機能がない本作において、他プレイヤーと競い合える貴重な要素だっただけに残念ではありますが、ランキングの公平性を最優先した判断は評価できると言えます。
首都高バトル購入前に知っておきたい!その他の注意点
発売日、価格、追加要素といった主要な情報に加え、購入前に知っておくと安心な、少しマニアックな注意点や現状の仕様についてもお伝えします。 特にセーブデータやコントローラー周りの話は、コアなプレイヤーほど気になるポイントでしょう。

セーブデータの引き継ぎは可能?現状は不明
早期アクセス版からフルリリース版へアップグレードされる際、「セーブデータは引き継がれるのか?」という点は、多くのプレイヤーが気にしていることでしょう。 結論から言うと、現時点ではセーブデータの扱いについて公式からの発表はなく、不明です。
これまでのプレイ時間を無駄にしたくない「続きからやりたい派」と、完成された製品版を新鮮な気持ちで「最初からやりたい派」の両方がいると思われます。 アップデートの仕様によっては、引き継ぎの可否を選択できる可能性もありますが、こればかりはリリース当日になってみないと分かりません。 最悪の場合、データがリセットされる可能性も念頭に置いておくと、精神的なダメージは少ないかもしれません。 続報を待ちたいところです。
PS5やXbox版は発売される?コンソール版の可能性
PCを持っていないゲームファンにとって最大の関心事は、PlayStation 5やXbox Series X|Sといったコンソール版の発売でしょう。 こちらも残念ながら、現時点ではコンソール版に関する情報は一切ありません。
しかし、完全に可能性が潰えたわけではありません。 多くのインディーゲームやPC先行のタイトルがそうであるように、まずはSteam版でセールスを伸ばし、その実績をもってコンソール版へ移植する、という流れは十分に考えられます。 まずはSteam版が大成功を収めることが、コンソール版への第一歩となります。 コンソールでの発売を熱望するファンは、まずPC版の動向を応援しましょう。
ハンコンのFFB不具合と設定のポイント
ハンドルコントローラー(ハンコン)でプレイしている方に注意点です。 早期アクセス版の現状では、フォースフィードバック(FFB)が正常に機能しない不具合が確認されています。 路面からの振動やタイヤのグリップ感がハンドルに伝わってこない状態ですが、これについては開発元も問題を把握しており、現在修正中とのことです。 フルリリース版、あるいは近いうちのアップデートで改善されることが期待されます。
また、ハンコンでプレイする際は、PCにゲームパッドを接続したままにしないことをお勧めします。 レースゲームではよくある現象ですが、複数のコントローラーが接続されていると、ハンコンの入力が途切れたり、認識が外れたりすることがあります。 ハンコンで遊ぶ際は、USBを抜くなどしてゲームパッドを物理的に切り離してからゲームを起動すると、安定したプレイが可能です。
車内視点とクラッチ操作は現状未対応
よりリアルなドライビングを求めるプレイヤーにとっては少し残念な情報ですが、現状の首都高バトルには**「車内視点(コックピットビュー)」と「マニュアルでのクラッチ操作」は実装されていません。**
視点はボンネット視点やバンパー視点、後方視点などが用意されています。 特に車内視点がない点は、ハンコンやVRでのプレイを想定しているユーザーからは実装を望む声が多く上がっています。 こちらも今後のアップデートで追加されることに期待したいところです。 18年ぶりの復活という大きなプロジェクトですから、段階的に機能が拡充されていく可能性は十分にあります。
ゲームの終了方法が少し特殊?
意外なところで多くのプレイヤーが戸惑ったのが、「ゲームの終了方法」です。 メインメニューなどに「ゲームを終了する」という分かりやすい項目が見当たらないため、「どうやって終わればいいの?」という声がSNSなどで散見されました。
首都高バトルを正常に終了するには、キーボードの**「Tabキー」**(ゲームパッドの場合はメニューボタンなど)を押してください。 そうするとシステムメニューが表示され、そこから「ゲームを終了」を選択することができます。 Steamクライアントに慣れているプレイヤーは、つい「Alt+F4」での強制終了をしてしまいがちですが、セーブデータ破損のリスクを避けるためにも、正規の終了方法を覚えておきましょう。
【プレイレビュー】首都高バトルはどのコントローラーで遊ぶのがおすすめ?
ここまで仕様や注意点を解説してきましたが、やはり気になるのは実際の操作感でしょう。 本作はゲームパッド、キーボード&マウス、そしてハンドルコントローラーと、様々なデバイスに対応しています。 ここでは、私が実際にそれぞれでプレイしてみた感想と、おすすめのプレイスタイルを紹介します。

ゲームパッドでの操作感と設定のコツ
最も手軽にプレイできるのがゲームパッドでしょう。 しかし、デフォルト設定のままだと、ハンドリングが少々クイックすぎる(ピーキーな)印象を受けました。 特に、高速域でブレーキングしながらコーナーに進入するような繊細な操作が難しく、少しハンドルを切っただけでスピンしそうになる場面が多々ありました。
これを改善するには、オプションの「コントローラー設定」が鍵となります。 **「ハンドリングの反応時間」のスライダーを少し遅く(右に)調整することで、ステアリング操作がマイルドになり、格段に運転しやすくなります。 また、「ハンドリングの戻り時間」**をゼロにすると、よりダイレクトな操作感になります。 自分に合ったセッティングを見つけるまで少し試行錯誤が必要ですが、調整次第で快適なパッドプレイが可能です。
意外な伏兵?キーボード&マウス操作の快適さ
PCゲームならではの操作方法が、キーボード&マウス(キーマウ)です。 レースゲームをキーボードで?と侮るなかれ。 実際に試してみたところ、意外にも非常にスムーズで快適な操作が可能でした。
「W」でアクセル、「S」でブレーキ、「A」「D」でステアリングというオーソドックスな操作ですが、キーを細かく連打(チョン押し)することで、パッドよりも繊細なステアリング調整ができます。 特に緩やかなカーブが続く湾岸線などでは、片手でリラックスしながら流すこともでき、これは新たな発見でした。 ゲームパッドを持っていない方でも、キーボードで十分に首都高バトルを楽しむことができます。
没入感最強!ハンコンでのプレイ体験
やはり、最高の没入感を求めるならハンドルコントローラーでのプレイに尽きます。 前述の通り、現状ではFFBが機能していないというハンデはありますが、それを差し引いてもパッドやキーボードとは比較にならない楽しさがあります。
自分の手でステアリングを切り、足でペダルを踏み込むという一連の動作が、ゲームとの一体感を極限まで高めてくれます。 特に、パッドでは難しかったブレーキングを残しながらのコーナリングも、ハンコンであればペダルの踏み加減でコントロールできるため、より攻めた走りが可能になります。 FFBが実装された暁には、まさに「究極の首都高体験」ができることでしょう。 レースゲーム好きでハンコンをお持ちの方は、迷わずハンコンでのプレイをおすすめします。
首都高バトルをプレイするために必要なPCスペック
最後に、首都高バトルを快適にプレイするために必要なPCのスペックについて確認しておきましょう。 18年ぶりの最新作ということで、美麗なグラフィックを想像し、かなり高いスペックを要求されるのではないかと心配している方もいるかもしれませんが、実際は比較的幅広いPCで動作するように最適化されています。
最低スペックと推奨スペック
公式から発表されている動作環境は以下の通りです。
最低動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
OS | Windows 10/11 (64bit) | Windows 10/11 (64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K / AMD Ryzen 5 1600 | Intel Core i7-6700K / AMD Ryzen 5 3600 |
メモリ | 8 GB RAM | 16 GB RAM |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1050 / AMD Radeon RX 560 | NVIDIA GeForce RTX 3060 / AMD Radeon RX 6600 XT |
ストレージ | 50 GB 利用可能 | 50 GB 利用可能 |
最低スペックは、数世代前のエントリークラスのゲーミングPCでも満たせるレベルです。 画質設定を「ロー」にすれば、多くのPCでプレイすることが可能でしょう。 一方、推奨スペックはミドルクラスのゲーミングPCが目安となります。 フルHD解像度で高画質設定(ハイ)で安定したフレームレートを維持するには、RTX 3060クラスのグラフィックボードが推奨されています。
グラフィック設定のポイント(DLSSなど)
本作は、NVIDIAの**「DLSS(Deep Learning Super Sampling)」**に対応しています。 これは、GeForce RTXシリーズのグラフィックボードを搭載しているPCで利用できる機能で、AI技術を使って低い解像度で描画した映像を高解像度化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。 RTXユーザーの方は、グラフィック設定でDLSSを有効にすることをおすすめします。 画質の劣化をほとんど感じさせることなく、より滑らかな映像でプレイすることが可能になります。
また、最新のRTX 40シリーズ限定の機能ではありますが、「フレーム生成(Frame Generation)」にも対応しており、さらなるフレームレートの向上が見込めます。
まとめ
今回は、2025年9月25日にフルリリースが決定した「首都高バトル」について、価格や追加要素、購入前の注意点などを徹底的にレビューしました。
最後に、この記事の最も重要なポイントを改めてお伝えします。 それは、**「購入を考えているなら、フルリリースを待たずに、今すぐ早期アクセス版を買うのが最もお得」**ということです。 早期アクセス版購入者は、追加料金なしで、全ての追加要素が含まれたフルリリース版へと自動でアップグレードされます。 これは、開発を初期から支えてきたファンへの、元気株式会社からの最大のプレゼントと言えるでしょう。
18年の時を経て、現代の技術で蘇った伝説のストリートレースゲーム。 フルリリース版では、新車種、新パーツ、新ストーリーが追加され、そのボリュームは計り知れません。 あなたも自分だけの一台を作り上げ、夜の首都高という最高の舞台で、最速の伝説を目指してみてはいかがでしょうか。 今後のアップデートや新たな情報にも、引き続き注目していきたいと思います。