ゲームジャーナリストの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望のスイッチ2でリリースされた「サイバーパンク2077 アルティメットエディション」について、その動作の快適性や最適なプレイ環境が気になっていると思います。 「本当にスイッチ2で、あのナイトシティを快適に冒険できるのか?」、「PC版やPS5版と比べてどうなのか?」、「もっと快適に遊ぶための設定や周辺機器は?」といった疑問が尽きないことでしょう。
引用 : ニンテンドーオンライン(https://www.nintendo.com/jp/index.html)
ご安心ください。 私自身、スイッチ2版を本編・DLCともに50時間以上じっくりとやり込みました。 その実体験を基に、あなたの疑問を一つひとつ解消していきます。
この記事を読み終える頃には、スイッチ2版サイバーパンク2077に関するあなたの疑問がすべて解決しているはずです。
記事のポイント
- スイッチ2版の動作パフォーマンスを徹底検証
- 快適なプレイを実現するおすすめゲーム内設定
- 没入感を高める最適な周辺機器の選び方
- 他機種版との違いとスイッチ2版ならではの魅力
スイッチ2版サイバーパンク2077の基本情報と魅力
まずは、スイッチ2で登場した「サイバーパンク2077」がどのようなゲームなのか、そしてスイッチ2版ならではの特徴について基本情報から押さえていきましょう。 すでに他機種でプレイ済みの方も、改めてその魅力を確認してみてください。

そもそもサイバーパンク2077とはどんなゲーム?
「サイバーパンク2077」は、「ウィッチャー」シリーズで世界的な評価を得たポーランドのゲーム開発会社CD PROJEKT REDが手掛けた、オープンワールド・アクションRPGです。
舞台は、巨大都市「ナイトシティ」。 テクノロジーが極度に発達し、人々がサイバーウェアによる身体改造を日常的に行う未来の世界です。 プレイヤーは、富と名声を追い求める傭兵「V(ヴィー)」となり、この危険と魅力に満ちた都市で自分だけの伝説を築き上げていきます。
ゲームの大きな特徴は、その圧倒的な自由度の高さにあります。 主人公の外見はもちろん、出自や能力値、スキルツリーを自由にカスタマイズし、自分だけのキャラクターを作り上げることが可能です。
物語は、あるアクシデントによって伝説のロッカーボーイ「ジョニー・シルヴァーハンド」(演:キアヌ・リーブス)の意識が埋め込まれたチップを脳に宿すことになったVが、自らの命を救うためにナイトシティを駆け巡る、というものです。 無数の選択肢がプレイヤーに提示され、その一つひとつがストーリーの展開や結末に影響を与えます。
戦闘システムも多彩で、銃撃戦はもちろん、近接武器でのブレードアクション、さらには敵や機械をハッキングして有利な状況を作り出す「クイックハック」など、プレイスタイルに合わせて様々な戦い方ができます。 ステルスプレイで敵地を静かに制圧することも、正面から派手に暴れまわることも、すべてはプレイヤー次第です。
そして何より、このゲームの最大の魅力は、緻密に作り込まれたナイトシティそのものにあります。 ネオンが輝く摩天楼から、人々がひしめき合う雑多な路地裏まで、歩いているだけでその世界観に引き込まれるほどの没入感を体験できるでしょう。 日本語ローカライズの質も非常に高く、膨大なセリフがフルボイスで収録されているため、ストーリーへの没入感を一層深めてくれます。
DLC「仮初めの自由」も同梱のアルティメットエディション
今回スイッチ2で発売されたのは、ゲーム本編に加えて、大型拡張パック(DLC)である「仮初めの自由」がセットになった「アルティメットエディション」です。
「仮初めの自由」は、ナイトシティの中でも特に危険とされる無法地帯「ドッグタウン」を舞台に、新合衆国大統領を救出するという極秘任務に挑む、スパイ・スリラー仕立ての重厚な追加ストーリーです。 新たなキャラクター、武器、サイバーウェア、そして広大な新規エリアが追加され、本編とは一味違った緊張感あふれる体験が待っています。
これまでは別売りだったこのDLCが最初から含まれているため、スイッチ2版を購入すれば、「サイバーパンク2077」のすべてのコンテンツを余すことなく楽しむことができるのです。 また、これまで数多く実施されてきた大型アップデート(Ver.2.0など)も最初から適用されており、ゲームバランスの改善や新機能の追加など、最も洗練された状態でプレイを開始できるのも大きな利点と言えるでしょう。
パッケージ版とダウンロード版の違いは?容量と選び方
スイッチ2版には、パッケージ版とダウンロード版の2種類が用意されています。 どちらを選ぶかによってメリット・デメリットがあるため、ご自身のプレイスタイルに合わせて選択しましょう。
項目 | パッケージ版 | ダウンロード版 |
---|---|---|
データ保存場所 | ゲームカード(本体容量を圧迫しない) | 本体ストレージ or SDカード |
必要な空き容量 | 更新データのみ(約2.3GB) | ゲーム全体(約59GB) |
メリット | ・本体容量を節約できる<br>・貸し借りが可能<br>・所有感がある | ・ゲームカードの入れ替えが不要<br>・セール時に安く買えることがある |
デメリット | ・ゲームカードの入れ替えが必要 | ・本体やSDカードの容量を大幅に消費する |
特筆すべきは、スイッチ2のパッケージ版には2つのタイプが存在する点です。 一つは、ゲームカード自体にほぼ全てのデータが入っているタイプ。 もう一つは、ゲームカードは起動キーとしてのみ機能し、ゲームデータの大半はインターネット経由でダウンロードする必要があるタイプです。
本作「サイバーパンク2077」は、前者の「ゲームカードにデータが入っているタイプ」です。 これにより、約59GBという大容量のゲームデータを本体ストレージやSDカードに保存する必要がなく、更新データ(初回で約2.3GB)をダウンロードするだけですぐにプレイを開始できます。 スイッチ2のストレージ容量を他のゲームのために温存したい方にとっては、パッケージ版の恩恵は非常に大きいと言えるでしょう。
一方で、複数のゲームを頻繁に切り替えて遊ぶ方にとっては、ゲームカードの入れ替えが不要なダウンロード版の手軽さも魅力的です。 大容量のmicroSDカードを用意できるのであれば、ダウンロード版も良い選択肢となります。
【徹底検証】スイッチ2でサイバーパンク2077は快適に遊べるのか?
ここからが本題です。 「携帯機であるスイッチ2で、本当にあの高負荷なゲームが快適に動くのか?」という疑問について、私が実際にプレイして検証した結果を詳しくレビューしていきます。 結論から言うと、「いくつかの妥協点はあるものの、驚くほど快適に動作する」というのが私の評価です。

気になるフレームレートは?2つのグラフィックモードを解説
スイッチ2版の最も注目すべき点として、ゲーム内設定で2つのグラフィックモードを選択できることが挙げられます。 これにより、プレイヤーは画質を優先するか、フレームレート(動きの滑らかさ)を優先するかを選ぶことができます。
モード名 | TVモード | 携帯モード | 特徴 |
---|---|---|---|
パフォーマンスモード | フルHD (1080p) / 最大40fps | HD (720p) / 最大40fps | フレームレートを優先し、滑らかな操作感を実現。 |
クオリティモード | フルHD (1080p) / 30fps | フルHD (1080p) / 30fps | 解像度とグラフィック品質を優先し、美麗な映像体験を提供。 |
パフォーマンスモードの所感
私がメインでプレイしていたのは、こちらのパフォーマンスモードです。 特に戦闘時や車での高速移動時に、フレームレートが高いことの恩恵を強く感じました。 敵の攻撃を回避したり、精密な射撃を行ったりする場面では、動きが滑らかな方が圧倒的にプレイしやすいです。
ただし、「最大40fps」という点は注意が必要です。 常に40fpsで安定しているわけではなく、特にオブジェクトが密集する都市部や、DLC「仮初めの自由」の舞台であるドッグタウンでは、フレームレートが低下し、動きがカクつく場面が確かにありました。 とはいえ、ゲームプレイに深刻な支障をきたすほどではなく、多くの主要なクエストや戦闘シーンでは比較的安定して動作していた印象です。 脳筋プレイで敵陣のど真ん中に突っ込むような無茶をしなければ、ストレスを感じる場面は少ないでしょう。
クオリティモードの所感
クオリティモードは、フレームレートが30fpsに固定される代わりに、グラフィックのディテールが向上します。 特に携帯モードでもフルHDでプレイできるのは大きな魅力です。 ナイトシティの美しい景観をじっくりと堪能したい場合や、探索をメインに楽しみたい場合には、こちらのモードが適しています。 フレームレートは30fpsで安定しているため、パフォーマンスモードのような変動はありませんが、アクションの激しい場面ではやや残像感を感じるかもしれません。
個人的には、まずはパフォーマンスモードでプレイし、その滑らかさに慣れてから、必要に応じてクオリティモードを試してみるのがおすすめです。
解像度と画質は?他機種版との違い
画質に関しては、スイッチ2の性能を最大限に活かした見事な移植だと感じました。 PS5やハイエンドPCの最高設定と比較すれば、当然ながらテクスチャの解像度や通行人の数、遠景の描写などで見劣りする部分はあります。 しかし、これは5万円前後で手に入る携帯可能なゲーム機での話です。 その点を考慮すれば、破格のクオリティと言っていいでしょう。

スイッチ2版では「可変解像度」が採用されているようで、処理負荷に応じて解像度が動的に変化します。 例えば、屋内やイベントシーンなど処理が軽い場面では非常にくっきりと美しい映像になりますが、屋外の広大なエリアや戦闘中など処理が重くなる場面では、解像度が少し下がって若干ぼやけた印象を受けることがあります。
しかし、これは大画面のテレビでプレイした場合の話です。 スイッチ2の真価が発揮される携帯モードでは、画面サイズが小さいため、多少の解像度低下やグラフィックの粗さはほとんど気になりません。 むしろ、手元の画面でこれほどリッチなグラフィックのゲームが動いていることに感動を覚えるほどでした。
ロード時間は長い?SSDとゲームカードでの違い
本作の数少ない明確な欠点として、ロード時間の長さが挙げられます。 ゲームオーバーになってリトライする際や、セーブデータをロードする際には、毎回30秒近く待たされることがありました。 ファストトラベル時のロードは10秒~20秒程度で、これはまだ許容範囲内です。
しかし、高難易度でプレイしていて、何度もゲームオーバーを繰り返すような場面では、この30秒という時間が精神的に大きなストレスとなる可能性があります。 この点に関しては、他機種版(特にPS5やPCのNVMe SSD)と比較すると、明確に劣る部分と言わざるを得ません。
なお、ゲームデータを本体ストレージや高速なmicroSDカードにインストールしたダウンロード版の方が、ゲームカードから直接読み込むパッケージ版よりも若干ロード時間が短縮される傾向にあります。 ロード時間を少しでも短くしたい方は、ダウンロード版を検討する価値があるかもしれません。
携帯モードでのバッテリー持続時間
携帯モードで「サイバーパンク2077」をプレイした場合、バッテリーの持続時間は約2時間でした。 最新のゲームを高いパフォーマンスで動作させているため、バッテリー消費は激しい部類に入ります。
「2時間しか持たないのか」と感じる方もいるかもしれませんが、同等のパフォーマンスで本作を動作させることができる他の携帯ゲーミングPC(例えばSteam Deck OLEDなど)でも、バッテリー持続時間は2時間程度が限界です。 このコンパクトな筐体で2時間も動作するのは、むしろスイッチ2の電力効率が非常に優れている証拠とも言えます。 とはいえ、外出先で長時間プレイしたい場合は、モバイルバッテリーを準備しておくことを強く推奨します。
動作は安定してる?エラー落ちや処理落ちの頻度
私が50時間以上プレイした中で、ゲームが強制終了する「エラー落ち」は3回発生しました。 いずれも処理が特に重いDLCエリアのドッグタウンで発生したもので、本編エリアでは一度もありませんでした。
発生頻度は決して高くないですし、本作はオートセーブが非常に頻繁に行われるため、万が一エラー落ちしても、少し前のチェックポイントからすぐに再開できます。 「長時間プレイしたデータが消えてしまった」というような悲劇は起こりにくい設計になっているので、その点は安心してください。
処理落ち(フレームレートの低下)については前述の通り、特定の場所や状況で発生しますが、プレイ体験全体を損なうほど深刻なものではありませんでした。 開発陣が、主要なクエストの進行ルートや戦闘エリアは重点的に最適化してくれているようで、重要な場面でカクついてまともに遊べない、ということは一度もありませんでした。
他機種版との比較まとめ
スイッチ2版の立ち位置を明確にするために、他の主要なプラットフォーム版との違いを一覧表にまとめました。
項目 | スイッチ2版 | PS5版 | PC版(ハイエンド) |
---|---|---|---|
最大の魅力 | 携帯性、独自操作(ジャイロ) | 安定した高パフォーマンス | 最高のグラフィック、MOD対応 |
解像度 | 可変HD~フルHD | 4K対応(動的解像度) | 4K以上 |
フレームレート | 30fps / 最大40fps | 60fps | 60fps以上(上限なし) |
グラフィック | 中~高設定相当 | 高設定 | 最高設定、レイトレーシング |
ロード時間 | 長い(約30秒) | 非常に速い(数秒) | 最速(環境による) |
価格(本体込) | 比較的安価 | 中価格帯 | 高価 |
クロスセーブ | 対応(PS/Xbox/Switch2間) | 対応 | 非対応(家庭用機との共有不可) |
このように、純粋なグラフィックやパフォーマンスではPS5版やPC版に軍配が上がります。 しかし、スイッチ2版には「いつでもどこでもナイトシティにダイブできる」という、他にはない圧倒的な強みがあります。 また、後述するジャイロ操作や、PS5/Xbox版とのクロスセーブに対応している点も、独自の魅力と言えるでしょう。
スイッチ2版をさらに快適に!おすすめの設定を徹底解説
スイッチ2版「サイバーパンク2077」は、デフォルト設定でも十分に楽しめますが、いくつかの項目を調整することで、さらに快適なプレイ体験を実現できます。 ここでは、私が実際に試して効果的だと感じたおすすめの設定を紹介します。
まずはこれ!基本となるグラフィック設定
ゲームを開始したら、まずはグラフィック設定を確認しましょう。 「設定」メニューの「ビデオ」タブから変更できます。
グラフィックモードの選択
前述した「パフォーマンス」と「クオリティ」の選択です。 アクションの滑らかさを重視するなら「パフォーマンス」、画質を優先するなら「クオリティ」を選びましょう。 迷ったら、まずは「パフォーマンス」で始めることをおすすめします。
モーショーンブラー
画面を動かしたときに映像が流れるようにぼやける効果です。 臨場感は増しますが、人によっては画面酔いの原因になったり、視認性が悪くなったりすることがあります。 私はオフにすることで、画面がスッキリして敵を狙いやすくなると感じました。 ここは好みが分かれる部分なので、一度オン・オフを試してみてください。
フィルムグレイン、色収差
これらは映像に映画のような質感を与えるためのエフェクトです。 フィルムグレインはザラザラしたノイズを、色収差はレンズの端が滲むような効果を加えます。 これらも雰囲気を出すためのものなので、クリアな映像を好む場合はオフにしてしまいましょう。 オフにすることで、グラフィックへの負荷がわずかに軽減される効果も期待できます。
自分好みにカスタマイズ!ゲームプレイ設定
「ゲームプレイ」タブでは、ゲームの操作感や難易度に関する様々な設定が可能です。
難易度
「ストーリー」「ノーマル」「ハード」「ベリーハード」の4段階から選べます。 本作は「ノーマル」でも、メインストーリーを進めるだけなら比較的サクサク進める難易度です。 アクションゲームが苦手な方や、ストーリーに集中したい方は「ストーリー」を選ぶと良いでしょう。 いつでも変更可能なので、気軽に試してみてください。
エイムアシスト
コントローラーでの照準操作を補助してくれる機能です。 敵に照準を合わせやすくなるため、FPS/TPSに慣れていない方は「標準」または「強」に設定しておくことをおすすめします。 エイムアシストのレベルは細かく調整できるので、自分に合った強さを見つけましょう。
移動の切り替え(ダッシュ、しゃがみ)
ダッシュやしゃがみ操作を、ボタンを「長押し」するか「1回押し」で切り替えるかの設定です。 ステルスプレイを多用する方は、しゃがみを「1回押し」に設定しておくと、指が疲れにくく快適です。
操作性を向上させるコントローラー設定
「操作設定」タブでは、スティックの感度などを細かく調整できます。
水平/垂直感度
視点移動の速さを調整する項目です。 初期設定では少し遅めに感じるかもしれないので、もう少しキビキビと動かしたい場合は数値を上げてみましょう。 上げすぎると視点がブレやすくなるので、少しずつ調整していくのがポイントです。
デッドゾーン(内側/外側)
スティックをどれだけ倒したら入力が反応するかの設定です。 長年使っているコントローラーで、触れていないのに視点が勝手に動いてしまう(ドリフト現象)場合は、「デッドゾーン(内側)」の数値を少し上げると改善されることがあります。
ジャイロ機能の設定
スイッチ2版の大きな特徴であるジャイロ操作も、ここで設定します。
ジャイロ操作
「オン」にすることで、ProコントローラーやJoy-Conを傾けて直感的な視点操作(エイム)が可能になります。 「有効化」の項目で、「照準時のみ」に設定するのがおすすめです。 これにより、普段の移動はスティックで行い、L2ボタンで照準を構えたときだけジャイロが有効になるため、精密な射撃と快適な操作を両立できます。 感度も細かく調整できるので、スティックでのエイムが苦手な方はぜひ試してみてください。 その精度の高さに驚くはずです。
没入感を高める!スイッチ2版におすすめの周辺機器
ゲーム内の設定に加えて、周辺機器を整えることで「サイバーパンク2077」の体験はさらに向上します。 ここでは、スイッチ2版をプレイする上でおすすめの周辺機器をいくつか紹介します。
エイムが劇的に変わる!マウス操作のメリットとおすすめモデル
本作は、スイッチ2でありながらUSBマウスとキーボードの接続に正式対応しています。 特にマウスによるエイム操作は、コントローラーのアナログスティックとは比較にならないほどの精度と速度を誇ります。
マウス操作のメリット
- 高速かつ正確なエイム: 瞬時に振り向き、敵のヘッドショットを正確に狙うといった、コントローラーでは難しい操作が可能になります。
- 直感的な視点移動: メニュー画面やマップ操作も、マウスポインターで直感的に行えます。
Joy-Conを使ったマウス操作
実は、別途マウスを用意しなくても、設定画面で「Joy-Conをマウスとして使用」を有効にすることで、右のJoy-Conをマウスのように動かして視点操作ができます。 ジャイロセンサーを利用したこの機能は、慣れればかなり軽快に操作できますが、Joy-Conの形状的に長時間のプレイには向きません。 本格的にマウス操作を試したい場合は、やはり専用のマウスを用意するのが良いでしょう。
おすすめのマウス
スイッチ2に接続するマウスは、特別なゲーミングマウスでなくても構いませんが、より快適さを求めるなら以下の点をチェックすると良いでしょう。
- 接続方式: ドックに接続してTVモードでプレイする場合は有線・無線どちらでも構いません。
- DPI設定: マウスの感度(DPI)を調整できるモデルだと、自分好みの操作感に設定しやすくなります。
- サイドボタン: サイドボタンに特定の操作(リロードやサイバーウェアの発動など)を割り当てられると、操作の幅が広がります。
PCゲーマー必見!キーボード接続で快適操作
キーボードを接続すれば、移動(WASDキー)や各アクションをPCゲームと同じ感覚で操作できます。 ショートカットキーも豊富に用意されており、アイテムの使用や武器の切り替えなどを素早く行えるのが魅力です。 普段からPCでゲームをプレイしている方にとっては、最も馴染みのある快適な環境を構築できるでしょう。
ジャイロが優秀!Proコントローラーの活用法
マウス&キーボードは強力ですが、「やはりゲームはコントローラーでリラックスして楽しみたい」という方も多いでしょう。 そんな方には、Nintendo Switch Proコントローラーの使用を強くおすすめします。
Joy-Conでもプレイは可能ですが、グリップの握りやすさ、ボタンやスティックの操作感はProコントローラーが圧倒的に優れています。 そして何より、Proコントローラーに搭載されている高性能なジャイロセンサーが、本作のエイム操作を劇的に快適にしてくれます。 前述の設定で「照準時のみジャイロ有効」にしておけば、大まかな視点移動は右スティック、そして敵に照準を合わせる際の微調整はコントローラーを傾けて直感的に行う、というハイブリッドな操作が可能になります。 この「スティック+ジャイロ」の組み合わせは、マウス操作に匹敵するほどの精度と快適さを両立できるため、本作をコントローラーでプレイするなら必須のテクニックと言えるでしょう。
大画面で楽しむためのゲーミングモニター選び
TVモードでプレイするなら、モニターにもこだわりたいところです。 スイッチ2は最大40fpsで動作するため、一般的なテレビ(60Hz)でも問題ありませんが、より良い環境を求めるなら以下の点に注目しましょう。
- 応答速度: 応答速度が速い(1msなど)モニターは、動きの速い映像でも残像感が少なく、クリアな視界を確保できます。
- 入力遅延の少なさ: ゲームモードなどが搭載され、入力遅延が少ないモデルを選ぶと、ボタン操作が画面に反映されるまでの時間が短縮され、より快適にプレイできます。
スイッチ2の性能を考えると、4K/120Hzといったハイエンドなゲーミングモニターはオーバースペックです。 フルHD(1080p)解像度で、応答速度が速く、入力遅延の少ないゲーミングモニターを選ぶのが、最もコストパフォーマンスの高い選択と言えるでしょう。
外出先でも安心!モバイルバッテリーの選び方
携帯モードでのバッテリー持続時間が約2時間のため、外出先でじっくりプレイするならモバイルバッテリーは必需品です。 選ぶ際には、以下のポイントを確認してください。
- 容量: 最低でも10,000mAh以上の容量があれば、スイッチ2を1回以上フル充電できます。安心感を求めるなら20,000mAhのモデルがおすすめです。
- 出力: スイッチ2本体に給電しながらプレイするには、高い出力が必要です。「Power Delivery(PD)」に対応し、30W以上の出力が可能なモデルを選びましょう。
音で世界が変わる!おすすめのヘッドセット
ナイトシティの没入感を最大限に味わうなら、ヘッドセットの使用がおすすめです。 街の喧騒、飛び交う銃弾、キャラクターたちの息遣いまで、細やかなサウンドが臨場感を飛躍的に高めてくれます。 特に敵の位置を音で把握することが重要になるステルスプレイや高難易度の戦闘では、ヘッドセットの有無が攻略の鍵を握ることもあります。 スイッチ2はBluetoothオーディオに対応しているため、ワイヤレスヘッドセットを手軽に利用できるのも嬉しいポイントです。
スイッチ2版サイバーパンク2077に関するQ&A
最後に、多くのプレイヤーから寄せられるであろう質問について、Q&A形式で回答します。
クロスセーブには対応してる?
はい、対応しています。 本作は「クロスプログレッション」という機能により、異なるプラットフォーム間でセーブデータの共有が可能です。 対象となるのは、PS5版、Xbox Series X|S版、そしてスイッチ2版です(いずれも日本語版)。 CD PROJEKT REDのアカウントを作成してログインすれば、例えば「家ではPS5の大画面でプレイし、外出先ではスイッチ2でその続きから遊ぶ」といった夢のようなプレイスタイルが実現します。
ただし、注意点が2つあります。
- PC(Steam/GOG)版と家庭用ゲーム機版の間でセーブデータを共有することはできません。
- セーブデータを共有するには、共有元と共有先の両方でDLC「仮初めの自由」を所有している必要があります(スイッチ2版はアルティメットエディションなので問題ありません)。
初心者でも楽しめる?難易度について
全く問題なく楽しめます。 前述の通り、本作は複数の難易度が用意されており、いつでも変更可能です。 最も簡単な「ストーリー」難易度であれば、アクションが苦手な方でも戦闘で詰まることはほとんどないでしょう。 また、親切なナビゲーション機能が行き先を常に示してくれるため、広大なオープンワールドで迷子になる心配もありません。 サイバーパンクな世界観や重厚な物語に少しでも興味があれば、ぜひ飛び込んでみてください。
ストーリーの分岐やエンディングについて
本作のストーリーは一本道ではなく、プレイヤーの選択によって大きく分岐し、複数のエンディングが用意されています。 中には、特定のサイドクエストをクリアしていることが、より良いエンディングに到達するための条件になっている場合もあります。 メインクエストだけを急いで進めると、救いのない結末(バッドエンド)にたどり着いてしまう可能性が高いので、ぜひ様々なサイドクエストにも寄り道して、ナイトシティの世界を深く味わうことをおすすめします。 そこでの出会いや経験が、あなたの物語をより豊かにしてくれるはずです。
Z指定だけど、どんな表現があるの?
本作はCEROレーティング「Z」(18歳以上のみ対象)のタイトルです。 そのため、暴力的な表現や性的な表現が色濃く含まれています。 戦闘では人体が欠損するような描写がありますし、ストーリーの中には成人向けのテーマを扱ったものや、直接的な性的シーンも登場します。 ナイトシティという退廃的な都市のリアリティを追求した結果であり、作品の魅力の一部でもありますが、これらの表現が苦手な方や、家族など自分以外の人と一緒にプレイする可能性がある方は、その点を留意しておく必要があります。
まとめ
今回は、スイッチ2版「サイバーパンク2077 アルティメットエディション」について、その動作パフォーマンスからおすすめの設定、周辺機器まで、徹底的にレビューしました。
たしかに、ロード時間の長さや特定の場面でのフレームレート低下といった、据え置き機やPCと比較した場合の妥協点は存在します。 しかし、それらを補って余りある「携帯機で、あのナイトシティを冒険できる」という唯一無二の体験価値は、何物にも代えがたい魅力です。
むしろ、驚くほどの発熱の少なさやファンの静音性など、携帯ゲーミングデバイスとしての完成度は非常に高く、CD PROJEKT REDと任天堂の技術力の高さを証明する、ある種の技術デモのような側面すら感じさせます。
スイッチ2の性能と機能を最大限に引き出し、最適化された本作は、これまで他機種でプレイしてきたベテラン傭兵はもちろん、「サイバーパンク2077」に初めて触れるプレイヤーにこそ、自信を持っておすすめできる一本です。
購入を迷っているのであれば、心配は無用です。 今すぐその手で、危険と魅力に満ちた未来都市「ナイトシティ」への扉を開いてみてください。 きっと、忘れられない体験があなたを待っています。